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防衛省、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況を更新(10月18日)

  • その他

2024-10-23 11:10

 防衛省は令和6(2024)年10月18日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
 防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けてきている。

 今回の更新において、北朝鮮兵士の動向について触れる内容が初めて現れた。内容は以下のとおり。

ウクライナ関連

 今回のロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であり、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為です。
 防衛省としては、インド・太平洋地域への影響も見据えながら、関連動向の情報収集・分析に努めており、可能な限り、共有していきたいと考えています。

ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2024年10月18日時点)

 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃を実施する一方、ロシア軍は、同攻撃に対応しつつも、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続している模様です。

資料出典:防衛省 ※クリックすると拡大表示できます。

※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。

戦闘による人的被害・物的損耗の状況

ロシア軍
:死者約18万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(ウォール・ストリート・ジャーナル24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)

ウクライナ軍
:死者約3.1万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(ウォール・ストリート・ジャーナル24年9月17日)

ウクライナ市民
:死者10,582人以上、負傷者1万9,875人以上(国際連合24年2月22日)

戦況など

・ロシア国防省は、ウクライナ越境攻撃が行われているクルスク州について、ノヴァヤ・ソロチナ村及びポクロフスキー村を奪還したと発表(10月9日)

・ウクライナ・トレツク市軍政長官は、同市の約40%~50%はウクライナ軍の支配下にあるが、残りの地域はロシア軍に占領されたと発言(10月11日)

・ウクライナ総司令官は、クルスク州に前線の他正面から約5万人のロシア兵士が移送されたと発言(10月11日)

・ロシア国防省は、11日にドネツク州オストリウスケ村、13日にドネツク州ミハイリウカ村、14日にザポリッジャ州レヴァドネ村、16日にルハンスク州ネウスケ村、ドネツク州クラスニー・ヤール村、17日にドネツク州マクシミリャニウカ村を解放したと発表

・ゼレンスキー大統領は、北朝鮮から武器だけでなく、人員も移送されているほか、北朝鮮が戦争に参加している旨言及(10月13日、14日)

・ゼレンスキー大統領は、活発な戦闘が全前線で行われているが、特にポクロウスク及びクラホヴェ方面で厳しい戦闘が行われていると発言(10月14日)

・ウクライナ軍情報総局は、ロシア国防省幹部の移動にも使用されるTu-134軍輸送機を炎上させたと発表。同航空機は、第117軍輸送飛行連隊に所属しており、オレンブルク‐2軍飛行場に駐機していたとした(10月14日)

・ウクライナメディアは、クリミア半島フェオドシヤ市の石油貯蔵庫が破壊されて以降、セヴァストーポリ近郊の貯蔵施設へのタンクローリーの往来が増加し、同地で 燃料タンクを地下に隠す作業が行われ、防護施設が建設と報道(10月15日)

・ウクライナメディアは、ロシアブリヤート共和国で、最大3千人からなる「特別ブリヤート大隊」に北朝鮮兵士が補充されており、当該部隊がスジャ及びクルスク近郊に派兵される可能性について報道。また、極東ロシアで現在、ウクライナ近郊の国境に展開するために、1万人以上の北朝鮮兵士の訓練が実施されているほか、約3千人の北朝鮮兵士がロシア軍の複数部隊に加えられており、その存在がロシアブリャンスク州及びクルスク州で確認されているほか、と報道(10月15日、16日)

・ゼレンスキー大統領は、ウクライナ最高議会で「勝利計画」について説明(10月16日)

資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等

(以上)

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