イラン・中東情勢が悪化 日本政府は各国と連携へ向け電話会談(3月16日のまとめ)
- 日本の防衛
2026-3-17 08:31
令和8(2026)年2月28日(土)に発生した米国とイスラエルによるイラン攻撃およびイランによる中東諸国への報復攻撃を受けて、日本政府はイランおよび中東在留日本人の安全を確保するための措置や事態の沈静化に向けた取り組みを進めている。
各省庁等の公式サイトで発表された、3月16日(月)の主な動きについて以下にまとめて転載する。
〔内容〕
▪3/13 カタールからの陸路による邦人の出国支援(3回目)
▪3/16 茂木外務大臣が米国のルビオ国務長官と電話会談
▪3/16 茂木外務大臣がサウジのファイサル外務大臣と電話会談
▪3/16 茂木外務大臣がUAEのアブダッラー外務大臣と電話会談
※上から下へ時系列順
日米外相電話会談(外務省)
3月16日、午後8時00分から約20分間、茂木敏充外務大臣は、マルコ・ルビオ米国国務長官(The Honorable Marco Rubio, Secretary of State of the United States of America)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 両外相は、イランをめぐる情勢を含む現下の中東情勢を中心に意見交換を行いました。
茂木大臣から、湾岸諸国等におけるエネルギー関連施設を含む民間施設等への攻撃、ホルムズ海峡における航行の安全を脅かす行為といったイランの行動を非難している旨述べました。また、ホルムズ海峡における航行の安全は、エネルギー安全保障の観点からも、我が国を含む国際社会にとって極めて重要であり、米国を含む国際社会とも連携し、引き続き必要なあらゆる外交努力を行っていく旨述べました。
ルビオ国務長官からは、米国の立場や取組について説明がありました。
両外相は、イラン情勢への対応につき、引き続き緊密に意思疎通していくことを確認しました。
2 両外相は、来る高市早苗内閣総理大臣の米国訪問に向けて、日米で引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
日・サウジアラビア外相電話会談(外務省)
3月16日、午後9時から約15分間、茂木敏充外務大臣は、ファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード・サウジアラビア外務大臣(H.H. Prince Faisal bin Farhan AL-SAUD, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Saudi Arabia)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭、茂木大臣から、現下の中東情勢の悪化を深刻に懸念しており、イランによる攻撃が、サウジアラビアを含む周辺国の民間施設やエネルギー関連施設等、また、ホルムズ海峡やその他周辺海域における民間船舶にも及んでいることへの憂慮とお見舞いを述べました。
2 また、我が国としては、イランに対し、核兵器開発及び周辺国への攻撃を含む地域を不安定化させる行動をやめるよう強く求めてきており、我が国としても事態の早期沈静化に向け、あらゆる外交努力を継続していく旨述べました。
3 さらに、原油の安定供給、ホルムズ海峡の安全な航行、エネルギー安全保障を含む中東地域の平和と安定のためによく連携したい旨述べました。また、邦人の安全確保、出国支援におけるサウジアラビアの支援に対する謝意を表しつつ、引き続き協力を求めました。
4 これに対し、ファイサル外務大臣から、対話を通じた外交による問題解決の重要性が強調されるとともに、事態の早期沈静化及び地域の平和と安定のために日本とも連携していきたい旨の発言がありました。また、原油の安定供給、邦人の安全確保及び出国支援についても引き続き協力していきたいとの発言がありました。
日・アラブ首長国連邦(UAE)外相電話会談
3月16日、午後9時40分から約15分間、茂木敏充外務大臣は、アブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦(UAE)外務大臣(H.H. Sheikh Abdullah bin Zayed, Minister of Foreign Affairs of the United Arab Emirates)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 電話会談では、茂木大臣から、現下の中東情勢の悪化を深刻に懸念しており、イランによる攻撃の影響が最も大きいUAEを含む周辺国の民間施設やエネルギー関連施設等に及んでいることへの憂慮とお見舞いを述べました。
2 また、我が国としては、イランに対し、核兵器開発及び周辺国への攻撃を含む地域を不安定化させる行動をやめることや、ホルムズ海峡の安全の確保を強く求めてきており、事態の早期沈静化に向け、あらゆる外交努力を継続していく旨述べました。
3 さらに、原油の安定供給、ホルムズ海峡の安全な航行、エネルギー安全保障を含む中東地域の平和と安定のためによく連携したい旨述べました。また、邦人の安全確保、出国支援におけるUAEの支援に対し謝意を表しつつ、引き続き協力を求めました。
4 これに対し、アブダッラー外務大臣から、対話を通じた問題解決の重要性が強調されたほか、事態の早期沈静化に向け、日本とも引き続き連携していきたい旨の発言がありました。このほか、原油の安定供給、邦人の安全確保及び出国支援についても協力を継続したいとの発言がありました。
5 両大臣は、先般、日・UAE包括的経済連携協定(CEPA)が交渉妥結に至ったことを歓迎し、幅広い分野で二国間協力を進展させることで一致しました。
(以上)

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