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防衛研究所、9月18日に「戦争史研究国際フォーラム」を開催予定

  • 防衛省関連

2024-8-23 14:14

 防衛省は令和6(2024)年8月21日15時14分、防衛研究所主催による今年度の「戦争史研究国際フォーラム」開催予定について公表した。

 戦争史研究国際フォーラムは、調査研究の質的向上、人的交流の活性化及び国際的な相互理解の促進を図るとともに、戦争史研究に寄与することを目的として防衛研究所が平成14年度(2002年度)から実施しているもの。今回の開催日時は9月18日(水)9時30分~16時00分、Zoomウェビナーを用いてオンライン会議を併用したハイブリッド形式(日英同時通訳付)で行われる。
 テーマは「危機の時代における軍事協力」。

 公表内容は以下の通り。

令和6年度戦争史研究国際フォーラムの開催について

主催

 防衛研究所

目的

 戦争史研究国際フォーラムは、戦争史に関して二国間又は多国間で比較研究することで、とかく一方的になりがちな戦争史を多角的な視点から再検討すると同時に、当該国との相互理解を深め、信頼醸成に寄与することを目的とし、防衛研究所創立50周年を記念して平成14年度に始まりました。以来、戦争史研究の国際交流の場として、戦争史に関する調査研究の質的向上、相互理解の促進及び客観的な歴史認識の確立並びに防衛研究所の活動に関する情報発信の強化に寄与しています。
 本年度は、近年の国際政治の舞台において大きな役割を果たしている、「軍事協力」をテーマとします。20世紀以来、戦争・紛争のグローバル化や大国間衝突のリスクが飛躍的に増大するなかで、諸国家は同盟の有無を問わず、さまざまな形で軍事協力を展開してきました。それらは時に秩序の不安定化を招くなど、国際情勢に大きな影響を与えており、現在の安全保障課題や危機への対処について、多くの歴史的示唆を我々に提供しています。そこで、本フォーラムでは、主に第二次世界大戦期から冷戦期を対象として、軍事協力が地域秩序や安全保障の危機において果たしうる役割について、歴史的視点から理解を深めることを目指します。

日時

 令和6年9月18日(水)09:30~16:00

開催形態

 オンライン(ウェビナー形式、日英同時通訳付、事前登録制)

テーマ

 「危機の時代における軍事協力」

参加者(発表順、敬称略)

 イアン・ジョンソン(カナダ ケベック大学教授)
 田嶋 信雄(成城大学名誉教授)
 藤井 元博(防衛研究所主任研究官)
 リチャード・オヴァリー(英国 エクセター大学名誉教授)
 松村 史紀(宇都宮大学准教授)
 クリストファー・ゴーシャ(カナダ ケベック大学教授)
 小野沢 透(京都大学教授)

※参加予定者を含めフォーラムの内容は変更されることがあります。

プログラム

第一部(09:30~11:30)

・セッション1「『危機の20年』における軍事協力」(09:35~10:50)

 発表者:イアン・O・ジョンソン(米国・ノートルダム大学准教授)
 「“世界的破局への道”:ソ連―ドイツの協力と国際秩序の崩壊 1919-1941」(09:35~10:00)

 発表者:田嶋信雄(成城大学名誉教授)
  「1930年代の日独軍事協力と中独軍事協力」(10:00~10:25)

 発表者:藤井元博(防衛研究所主任研究官)
  「1940年代における中国の軍事建設と米国」(10:25~10:50)

・特別講演(11:00~11:30)
 発表者:リチャード・オヴァリー(英国・エクセター大学名誉教授)
 「1930年代の多国間関係と安全保障危機」

休憩(11:30~13:20)

第二部(13:20~16:00)

・セッション2「冷戦における紛争の国際化と軍事協力」(13:20~14:35)

 発表者:松村史紀(宇都宮大学准教授)
 「中華人民共和国成立前後の中ソ協力関係」(13:20~13:45)

 発表者:クリストファー E. ゴーシャ(カナダ・ケベック大学教授)
 「第一次インドシナ紛争における軍事協力の国際化をめぐる考察」(13:45~14:10)

 発表者:小野沢 透(京都大学教授)
 「米・イスラエル「同盟」再考:1960年代を中心として」(14:10~14:35)

・総合討論・質疑応答(14:40~16:00)
 討論者:花田 智之(防衛研究所主研)

※プログラムは予告なく変更になる場合があります。

(以上)

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