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艦上運用する回転翼無人機を早期警戒機として使いたい──技術シンポジウム2024

  • 日本の防衛

2024-11-15 15:39

今年も開かれた、防衛装備庁が主催する「技術シンポジウム2024」。注目の展示を紹介しよう。稲葉義泰 INABA Yoshihiro

 防衛装備庁の「技術シンポジウム2024」において、新世代装備研究所は「無人回転翼機搭載レーダコンセプト」と題した展示を行った。

写真:編集部(以下同じ)

 これは、回転翼タイプ(ヘリコプタータイプ)の無人機に搭載可能な小型レーダーを研究しようというもの。

 現在、海上自衛隊では水平線以遠から飛来する巡航ミサイルを探知するための独自の早期警戒機を保有していない。そこで、艦艇で運用可能な無人回転翼機にレーダーを搭載し、これにより海面近くを飛翔して接近するミサイルや舟艇を遠方で早期に探知しようというコンセプトだ。

 目下の課題は、装置自体を小さくすること、シークラッター(海面の乱反射)処理を無人機側でやらせて運用艦艇へ送信するデータを小さくすること、レーダー反射の小さな目標の探知することなど。技術の向上や民間との協力により解決策を探る見込みだ。

(以上)

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稲葉義泰INABA Yoshihiro

軍事ライターとして自衛隊をはじめとする各国軍や防衛産業に携わる国内外企業を取材する傍ら、大学院において国際法を中心に防衛法制を研究。著者に『「戦争」は許されるのか 国際法で読み解く武力行使のルール』『“戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊』(イカロス出版)などがある。

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