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《レポート》陸自第1空挺団が「国際空挺指揮官会議」を開催(1月10日、習志野駐屯地)

  • 日本の防衛

2025-1-12 06:00

 陸上自衛隊の第1空挺団は令和7(2025)年1月10日(金)15時30分〜18時40分、千葉県船橋市の陸上自衛隊 習志野駐屯地で「国際空挺指揮官会議」を開催した。

「国際空挺指揮官会議」の様子。日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、フィリピン、ポーランド、シンガポール、イギリス、アメリカの12か国から空挺部隊指揮官らが集まり、第1空挺団長の若松純也陸将補が議長を務めた 写真:陸上自衛隊 第1空挺団

 国際空挺指揮官会議、通称「アイアック」(AIACC:Annual International Airborne Commanders Conference)は、各国から空挺部隊の指揮官らが参加し、空挺部隊の運用や訓練などに関する意見交換などを通じて相互の関係強化を図るもの。今回はこれまでで最多の12か国が参加し、『インド太平洋地域の平和と安定のため空挺部隊が果たすべき役割 』のテーマで、空挺作戦部隊として「相互運用性」の向上に資する取り組みについて、情報交換や自由な討議を行った。

 会議後には、第1空挺団から報道に向けて「国を越えた交流でも、同じ職種の者同士は最初から仲間のような雰囲気。厳しい安全保障環境下での空挺部隊間交流の意義は大きく、今後も連携強化を進めていくことで一致した」との報告がなされた。

国際空挺指揮官会議の開催前に、習志野駐屯地内の「空挺館」前で行われた、会議出席者たちの記念撮影。空挺館は日本の落下傘部隊に関わる貴重な史料を展示する施設で、月に1回程度のペースで一般にも開放される 写真:JグランドEX編集部

 なお同日の午前中には、近隣の習志野演習場で、翌々日に予定されている「令和7年降下訓練始め」の予行が関係者と報道に公開された。

 強風に見舞われたため、空挺降下(パラシュートやパラグライダーでの降下)は実施できなかったものの、雲一つない青空の下、陸自第1空挺団と支援の航空部隊および世界各国から参加した空挺隊員が、空挺作戦による敵部隊撃破のシナリオに沿った訓練を披露した。

「令和7年度降下訓練始め」予行の模様。シナリオはドローンによる偵察から始まった。写真:編集部
「令和7年度降下訓練始め」予行。潜入部隊を乗せて現れた東部方面ヘリ隊のUH-1J多用途ヘリ。写真:編集部
「令和7年度降下訓練始め」予行。CH-47JA輸送ヘリからロープ降下で次々に展開する隊員。写真:編集部
「令和7年度降下訓練始め」予行。上空に現れた空自のC-130H輸送機。強風のため空挺降下は実施せず。写真:編集部
「令和7年度降下訓練始め」予行。火力支援のため駆けつけた、16式機動戦闘車と90式戦車(奥)。写真:編集部
「令和7年度降下訓練始め」予行。演習場の空に現れた、第1ヘリ団のCH-47JA輸送ヘリの編隊 写真:編集部
「令和7年度降下訓練始め」予行。CH-47JA輸送ヘリからそれぞれの旗を持った各国の空挺隊員が展開。写真:編集部
「令和7年度降下訓練始め」予行。フィナーレでは、午後の会議に参加する各国の旗が演習場にはためいた。写真:編集部

「令和7年度降下訓練始め」本番の一般公開は、1月12日(日)8:30から、千葉県船橋市の習志野演習場で予定されている。

(以上)

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