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中谷防衛大臣が2月27日に臨時会見 岩手県大船渡市における山林火災に係る災害派遣について

  • 日本の防衛

2025-3-3 12:02

 令和7(2025)年2月27日(木)17時33分~17時40分、中谷 元(なかたに・げん)防衛大臣は、防衛省A棟1階エントランスで岩手県大船渡市における山林火災に係る災害派遣に関する臨時会見を行った。
 内容は、以下のとおり。

大臣からの発表事項

相次ぐ岩手県の山林火災、CH-47輸送ヘリを追加投入

 岩手県で山林火災が相次いで発生をしておりますが、被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。今回の一連の山林火災に当たりまして、自衛隊はこれまで、岩手県知事から災害派遣要請を受け、自衛隊ヘリによる空中消火等を実施をしてまいりました。直近の赤崎町の山林火災についても、防衛省・自衛隊では、発災当初より関係自治体に連絡員を派遣をしまして、情報収集・連絡調整を行うとともに、ヘリコプター5機を派遣をして、空中消火等に当たってきているところであります。
 現下の状況を踏まえまして、明日28日からは、通常のヘリコプターの10倍の散水が可能な優れた空中消火能力をもつCH-47輸送ヘリコプター2機の追加投入を予定をしております。既に、現場近傍の駐屯地への進出を開始をしておりまして、明日早朝から、CH-47輸送ヘリコプター4機に加えて、映像伝送等のヘリコプター3機、これを加えた合計7機に消火態勢を強化をして対応に当たるということにいたしております。
 被害の拡大防止と一刻も早い鎮火に向けて、防衛省・自衛隊は、自治体やまた消防等とも緊密に連携をしまして、消火活動に全力で当たってまいります。

記者との質疑応答

最新の活動状況と、統合任務部隊編成の可能性はあるか

記者 :自衛隊のですね、最新の活動状況、今後の活動方針を伺うのと、また、統合任務部隊をですね、編成して対応する考えはあるのか伺います。

大臣 :具体的な活動としましては、陸上自衛隊第1ヘリコプター団の大型ヘリCH-47輸送ヘリコプターにより、本日7時以降、空中からの消火活動を行っておりまして、15時時点で計39回、約200トンの散水を行っております。また、自衛隊ヘリによる映像伝送、また航空機を安全に飛行させるための空中統制を行っているほか、明日28日からは、陸自の第1ヘリコプター団、空自の入間ヘリコプター隊のCH-47輸送ヘリコプターの増援によりまして、合計7機態勢により活動を実施する予定であります。
 現時点におきましては、統合任務部隊の編成は予定をしておりません。防衛省・自衛隊としましては、引き続き自治体、消防等と緊密に連携をしまして、災害対応に万全を期してまいります。

記者 :先ほど追加でヘリ派遣というふうにおっしゃいましたけれども、現地での消火の見通しでしたり、活動の見通しというのは立っているのでしょうか。

大臣 :全力で消火活動に当たっておりまして、少しでも早く鎮火されるようにですね、懸命の努力を続けているという状況です。

CH-47ヘリコプターの追加投入について

記者 :確認なのですけれども、今5機飛んでいて、更にCHを4機足すと、今5機でいて、なぜ明日7機になるのかという、計算がよく分からないので、もう少し明確にしていただきたいのと、空中消火に優れているというのは、CHが空中消火に優れていることなのか、増援するものが更にそこに特化したものであるのか、というのをお伺いさせてください。

大臣 :現在5機が活動しておりますが、これに更に2機、これを追加投入するということで、合計7機で消火作業をするということでございます。能力につきましては、CH-47の能力のことを言いました。

記者 :消防等もやっていますけれども、ここでですね、自衛隊が果たせる役割どういったものがあるのか、自衛隊としてどういった形で存在感を発揮して活動していきたいというふうにお考えでしょうか。

大臣 :消火活動をするわけでありますので、消防も警察も自衛隊もですね、それぞれの能力を持ち合わせて全力でやるということですが、このCH-47は通常のヘリコプターの10倍の散水が可能な優れた空中消火能力をもっておりますので、更に2機投入するということで、消火の可能性を高くしていくということです。

記者 :1度目の災派の時には地上部隊も出していらっしゃいましたけれども、現在は地上で何か活動はされているのでしょうか。

大臣 :その点は聞いておりません。

記者 :先ほど吉田統幕長が会見の中で、これ以上機数が増えていくとかなり狭い地域にヘリが混交する意味で危険性が高まるということをおっしゃっていましたけれども、今回の派遣は自治体の防災ヘリコプターの代わりにCH-47を2機を追加する、要は入れ替える形で派遣するということでよろしいでしょうか。

大臣 :安全第一でですね、運用するということで、追加をしましたけれども、その点においても空中接触などがないようにですね、安全に配慮をしてやるということだと思います。

記者 :入れ替えるわけではなく、単純に増やすということで。

大臣 :はい。

(以上)

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