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DSEI Japan 2025 短報──サフラン

  • 日本の防衛

2025-5-27 16:25

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 フランスを主な地盤として、航空宇宙・防衛分野に関わるさまざまなメーカーを統一ブランドの下にまとめたのがサフラン・グループ。航空機エンジン、ヘリコプター用のエンジン、センサー機器を主体とする防衛電子機器といったあたりが主な柱。旅客機の内装品も手掛けており、たとえば日本航空のA350-1000でサフラン製のシートが使われている。

 DSEI Japanでは、昨年の「2024国際航空宇宙展」と同様に、航法システム、それと電子光学・赤外線センサーに重点を置いた出展となった。ロシアのウクライナ侵攻以来、GPSに対する妨害の問題が一挙にクローズアップされ、対抗手段として慣性航法システム(INS)が改めて注目されている。そのINSをいろいろ手掛けているメーカーのひとつが、サフランだ。

JIM COMPACTは、双眼式の暗視装置。両手で持って、「暗いところでも見える双眼鏡」として使える 写真:井上孝司
これは歩兵のヘルメットに取り付ける暗視装置だが、センサーの部分が独立したクリップオン式になっていて、赤外線暗視装置や光増式暗視装置の使い分けが可能 写真:井上孝司
さまざまなINS製品。航空機、艦艇、車両など、搭載するプラットフォームによって製品を使い分ける。左のSKYNAUTEは航空機用、中央のGEONIXは陸上用、右のGEONIX-Mは艦載用だ 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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