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DSEI Japan 2025 短報──ハネウェル

  • 日本の防衛

2025-5-27 16:15

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 ハネウェル・エアロスペース・テクノロジーズ(Honeywell Aerospace Technologies)は、固定翼機や回転翼機のエンジン、補助動力装置(APU)、各種ミッション・アビオニクス、航法・測位システム、衛星関連の電力管理や環境制御などを手掛けている。日本では、UH-60汎用ヘリやCH-47輸送ヘリといったヘリコプターのアビオニクス、そしてCH-47のT55エンジンといった製品が馴染み深い。

F124エンジンの模型。同じ名前でも継続的に改良が図られてきており、燃費や信頼性が向上、維持・運用しやすいエンジンとして熟成されている 写真:井上孝司

 DSEI Japanでは、ビジネスジェット機などの分野で実績があるF124エンジンの模型展示を実施していた。しかし、それにだけ気をとられるのはもったいない。その横で展示していた「360 Display」が面白かったのだ。これは、装甲戦闘車両の車内にいて外部の様子が分かりにくいときに、乗っている兵士が被っているヘルメットにディスプレイを装着して、外部カメラの映像を表示するものだ。

これが「360 Display」用のディスプレイ。内部に慣性計測ユニット (IMU : Inertial Measurement Unit) が組み込まれていて、これが頭の動きを把握する。さらに外部カメラを用いて、頭の位置を把握する。それに基づき、頭が向いている方向の外部映像を表示する仕組み 写真:井上孝司
ディスプレイに表示される映像のイメージ。戦闘指揮システムと連接すれば、友軍や敵軍の位置を画面に表示することもできるという 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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