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DSEI Japan 2025 短報──三菱電機

  • 日本の防衛

2025-5-27 16:05

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。稲葉義泰 INABA Yoshihiro

三菱電機のブース外観。スペース自体は少々コンパクトだが、そこで紹介されている各種事業のスケールは大きい 写真:稲葉義泰

 一般的にエアコンやテレビなどの家電製品で知られる三菱電機は、じつは日本の防衛関連企業としても大手の一角を占める。とくに、陸上自衛隊用の電子戦システムや地対空ミサイルシステム、海上自衛隊の護衛艦搭載レーダや航空自衛隊の空対空ミサイル、さらに宇宙監視レーダーなど、まさに日本の防衛にとっては欠かせないモノばかりを開発・製造している。

 今回のDSEI Japanでは主に三菱電機の防衛事業についてモニターと模型を使用した展示を実施し、説明係の方が詳しく説明してくれた。陸上自衛隊が運用する電子戦システム「NEWS」(ネットワーク電子戦システム、ニュース)や海上自衛隊のもがみ型護衛艦(FFM)に搭載されている多機能レーダOPY-2、フィリピンへの早期警戒レーダ輸出事業や各種衛星関連事業について紹介がなされていた。

 とくに、OPY-2に関しては、これを構成する小型のブロックモジュール(電波の送受信モジュール)が展示されており、その小ささを実際に体感することができた。

もがみ型護衛艦に搭載されている各種システムに関する紹介。これらはすべて三菱電機が開発したものだ 写真:稲葉義泰
もがみ型護衛艦に搭載されている多機能レーダ「OPY-2」の小型モジュール。実際にそのコンパクトさを体感することができる 写真:稲葉義泰
現在注目が集まっている宇宙状況監視(SSA)に関しても、三菱電機は地上配備型レーダにより大きく貢献している 写真:稲葉義泰
空自 防府北基地に設置されている宇宙監視レーダの模型。複数の小型アンテナを分散配置し、仮想的な大型アンテナの性能を得る技術で「マイモレーダ」と呼ばれる 写真:編集部
稲葉義泰INABA Yoshihiro

軍事ライターとして自衛隊をはじめとする各国軍や防衛産業に携わる国内外企業を取材する傍ら、大学院において国際法を中心に防衛法制を研究。著者に『「戦争」は許されるのか 国際法で読み解く武力行使のルール』『“戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊』(イカロス出版)などがある。

https://x.com/japanesepatrio6

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