内閣官房に「国家サイバー統括室」(NCO)が発足 重大なサイバー攻撃に対応(7月1日)
- 日本の防衛
2025-7-7 08:10
令和7(2025)年7月1日(火)、政府は、安全保障を脅かす重大なサイバー攻撃に対応するため、同日付けで内閣官房に「国家サイバー統括室」(略称「NCO」:National Cybersecurity Office)を設置した。総理大臣官邸では、10時30分過ぎから発足式を行った。
「国家サイバー統括室」(NCO)は、それまでの「内閣サイバーセキュリティセンター」(NISC)を改組したもの。サイバーセキュリティの確保に関する総合調整役として、サイバーセキュリティ戦略本部の事務局、行政の情報システムに対する不正な活動の監視・分析のほか、必要な助言、情報提供、援助、監査等を行う。
国家サイバー統括室による、同室の設置に関する発表は以下のとおり。
国家サイバー統括室の設置について
令和7年7月1日、サイバー安全保障も含め、官民を通じたサイバーセキュリティの確保に関する司令塔として、内閣官房組織令(昭和32年政令第219号)第1条の規定に基づき、内閣官房に「国家サイバー統括室」が設置されました。
本日、国家サイバー統括室発足式が行われ、石破総理、林官房長官、平大臣が出席し、職員への訓示と写真撮影を行いました。
総理は、訓示で次のように述べました。
「国家サイバー統括室の発足にあたり一言申し上げます。
サイバー空間を巡る脅威は、国民の安全・安心な暮らし、公正な経済活動、国家安全保障に深刻な影響を及ぼすものであり、我が国のサイバー対処能力の強化は喫緊の課題となっております。
こうした中、先の国会では、我が国のサイバー対処能力を欧米主要国と同等以上に向上させるべく、能動的サイバー防御の導入等を内容とする、サイバー対処能力強化法及び関連整備法が成立いたしました。
また、本日、日本全体のサイバー対策の司令塔組織として、国家サイバー統括室が発足するとともに、先ほど全閣僚を本部員とする新たなサイバーセキュリティ戦略本部において、今後の取組の方向性を確認したところであります。
皆様にあっては、本日の戦略本部における議論を踏まえ、国家サイバー統括室の一員として、我が国のサイバーセキュリティの確保に御尽力いただきたいと思います。
『組織は人なり』という言葉がございます。この新しい組織においてどのように『魂』を入れていくかは、ここで働く皆様にかかっております。
国家サイバー統括室が設置された意味の重さを職員一人一人が自覚をし、専門性に磨きをかけ、国家・国民のために御活躍いただきますことを心から期待して私からの訓示といたします。」
(参考)国家サイバー統括室発足式の様子
(以上)
◎下の[次の記事][前の記事]ボタンで、日本の防衛に関するニュース記事を次々にご覧いただけます。
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 小泉防衛大臣が空自 横田基地及び海自 横須賀基地視察後に臨時会見 全自衛隊員とともに果たす使命「国防」について言及(10月25日)
- 人事発令 10月21日付け、指定職・書記官人事
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 防衛装備庁発令 10月21日付け人事(防衛事務官2名、防衛技官1名)
- 在日米海兵隊 第3海兵遠征軍、10月27日に東富士演習場でハイマース実弾射撃訓練を実施予定(10月20日)
- 人事発令 10月24日付け、1佐職人事(空自5名)
- 人事発令 3月24日付け、1佐人事(陸自87名、海自81名、空自86名)
- 小泉防衛大臣が就任会見 防衛費、自衛隊の定員不足など広範な質問に回答(10月22日)
- 《レポート》原子力空母「ジョージ・ワシントン」が横須賀入港(11月22日)
- 人事発令 10月21日付け、指定職・書記官人事
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 在日米海兵隊 第3海兵遠征軍、10月27日に東富士演習場でハイマース実弾射撃訓練を実施予定(10月20日)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 石破内閣が総辞職・高市内閣が発足 新たな防衛大臣は小泉進次郎氏(10月21日)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将人事(陸自7名、海自5名、空自7名)
- 防衛装備庁発令 10月21日付け人事(防衛事務官2名、防衛技官1名)
- 人事発令 3月24日付け、1佐人事(陸自87名、海自81名、空自86名)
- 小泉防衛大臣が就任会見 防衛費、自衛隊の定員不足など広範な質問に回答(10月22日)
- 《特集:ブルーインパルス》飛行展示と飛行条件の基礎知識
- 《特集》トヨタ・ランクルが自衛隊の装甲車に? 陸自・軽装甲機動車の後継をめぐる新たな展開
- 防衛省関係者956名が受章:第45回危険業務従事者叙勲(令和7年10月11日)
- 人事発令 10月21日付け、指定職・書記官人事
- 《ニュース解説》陸自の新型装輪装甲車「AMV XP」を知る
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 《ニュース解説》陸自・軽装甲機動車の後継をめぐる新たな展開 本命は国産SUV?
- 人事発令 令和7年8月1日付け、1佐職人事(陸自196名、海自60名、空自62名)
- 人事発令 10月8日付け、1佐人事(空自6名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将人事(陸自7名、海自5名、空自7名)
- 自衛隊統合演習、10月20日から全国規模で実施へ 日米豪も参加



