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不発弾一時保管庫における破裂事故(6月9日・嘉手納弾薬庫)について 調査結果と再発防止策を公表(7月10日)

  • 日本の防衛

2025-7-14 09:55

 防衛省 陸上幕僚監部は、令和7(2025)年7月10日(木)15時35分、6月9日(月)に発生した米軍嘉手納弾薬庫地区内に所在する沖縄県の不発弾一時保管庫における不発弾破裂事故の調査結果について以下のように公表した。

(参考)不発弾の一例 写真:武若雅哉

米軍嘉手納弾薬庫地区内に所在する沖縄県の不発弾一時保管庫における不発弾破裂事故の調査結果について

 令和7年6月9日(月)に発生した米軍嘉手納弾薬庫地区内に所在する沖縄県の不発弾一時保管庫における不発弾破裂事故の調査結果について、下記のとおりお知らせします。

1 事故の概要

 令和7年6月9日(月)、陸上自衛隊第101不発弾処理隊の隊員4名が、米軍の嘉手納弾薬庫地区に所在する沖縄県が管理する一時不発弾保管庫において、回収し保管していた不発弾を処分業者に引き渡す前の準備作業を実施していたところ、米国製75mm砲弾(対戦車榴弾)の信管部が破裂し、隊員4名が火傷等を負ったもの

2 事故原因及び再発防止策

[事故原因]
【直接的要因】信管の有無等を確認する作業において、作業に伴う衝撃が信管に伝わり信管が破裂腐食等により外観から信管の有無等を確認することができなかったため、不発弾の錆等を除去して確認
【間接的要因】爆破処分の機会が限定されているため、外注処分を追求する気風が部隊内で醸成

[再発防止策]
信管の有無等の識別が困難な不発弾は、外注処分とせず、爆破処分するとともに、信管に衝撃が加わる行為やそのような工具の使用を禁止するよう通達等を見直し
外注処分への過度な依存を防止するため、より多くの爆破処分の機会の確保に努める
安全管理の徹底として、隊員への基本・基礎の再徹底を図るとともに、指揮官による計画作成から実行に至るまで安全を最優先とする指導を徹底
不発弾処理の安全性及び隊員の防護性を高める装備の導入等を推進

(以上)

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