森田空幕長が定例会見 サザン・クロス26視察、中国ミサイルへの対応、日韓交流など説明(7月7日)
- 日本の防衛
2026-7-9 18:30
令和8(2026)年7月7日(火)14時30分~14時38分、森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長は記者会見を行った。
空幕長からの発表事項と記者との質疑応答は以下のとおり。
空幕長からの発表事項
オーストラリアへの出張について
私は、本日、7月7日から10日までの間、オーストラリアに出張いたします。
本出張の目的は、オーストラリアのダーウィン空軍基地を訪問し、日米豪共同訓練サザン・クロス26を視察するとともに、チャペル・オーストラリア空軍本部長及びシュナイダー・アメリカ太平洋空軍司令官との会談等を通じて相互理解の深化を図り、日米豪の防衛協力・交流を推進することであります。
本出張を通じまして、日米豪の信頼関係を一層深化させることに加え、運用及び後方分野における3か国での訓練を視察し、日米豪空軍種間の連携強化の様子を実際に確認したいと考えております。
また、私自身が現地で日米豪での共同記者会見に臨むことで、3か国空軍種間の強固な連携を示し、今後の更なる協力・連携の推進につなげたいと考えております。
記者との質疑応答
日米豪共同訓練「サザン・クロス26」の意義と期待される成果
記者 :
今、言及ありましたサザン・クロスなんですけれども、もう少し詳細で、訓練の意義ですとか見込まれる成果等、現時点であれば伺いたいと思います。
空幕長 :
日米豪につきましては、普遍的価値と、戦略的利益等を共有しており、本訓練を通じて協力を推進することは、日米豪3か国の強固な連携を示して、インド太平洋地域の平和と安定に寄与するという大きな意義があると考えています。
本訓練につきましては、昨年9月に日本で実施いたしました武士道ガーディアンに引き続き、日米豪防衛相会談で合意された3か国のF-35Aが一堂に会する3回目の共同訓練となります。なお、オーストラリアにおいて日米豪のF-35Aが3か国で共同の訓練を実施するのはこれが初めてとなります。
また、6月30日に航空自衛隊のF-35Aがオーストラリア空軍の航空機から空中給油の支援を受けてオーストラリアへの展開を行いました。この展開の過程も含めまして、本訓練を通じて、部隊の戦術技量、日米共同対処能力、そして日米豪の相互運用性を一層向上させることを期待しております。
更に、航空自衛隊のE-2Dにつきましては、7月2日から4日にかけて今回初めてフィリピン及びインドネシアを経由してオーストラリアに展開いたしました。訓練を実施中であります。
このE-2Dの撤収時も含めまして、経由地において、フィリピン、インドネシア両国との防衛協力・交流が更に進展することを期待しております。
中国の潜水艦発射型戦略ミサイルへの対応
記者 :
中国の原子力潜水艦が6日にミサイルの発射試験を行いましたが、航空自衛隊として落下物への警戒を含めて対処する態勢をとられたかどうか教えてください。
空幕長 :
ご指摘のとおり、昨日、中国メディアが、潜水艦1隻から太平洋の公海上に向けて、訓練用模擬弾頭を搭載した潜水艦発射型戦略ミサイル1発を発射したこと、また、本発射は年度軍事訓練の定例的なもので、事前に関係国に通告済みであり、いかなる特定の国家や目標を対象としたものではない旨、発表していることは承知しております。
航空自衛隊としましては、どのような態勢をとったかといったところについては、運用に関わる事項ですので、お答えは差し控えさせていただきますが、引き続き、必要な情報の収集・分析に努めるとともに、警戒監視に全力をあげていく所存であります。
韓国空軍との防衛協力・交流の現状
記者 :
韓国との防衛交流についてお聞きします。
大臣がですね、先日、韓国を訪問してブラックイーグルスを視察されていたと思うんですけど、航空自衛隊と韓国空軍との関係において現在地というものを改めてお聞かせください。
空幕長 :
日本と韓国につきましては、国際社会の様々な課題にパートナーとして協力していくべき重要な隣国であります。これまでも空軍種間の防衛協力・交流を着実に進めてきているところであります。
ご指摘のとおり6月28日に実施されました日韓防衛相会談におきまして、両閣僚におかれましては、日韓・日米韓防衛協力を継続していくことで一致したというふうに承知しています。
地域の安全保障環境が厳しさと複雑さを増す中で、日韓の連携につきましてはますます重要であると考えておりまして、航空自衛隊としても、今回の日韓防衛相会談の議論を踏まえまして、今後も日韓空軍種間の防衛協力・交流を推進していく所存であります。
ブルーインパルスとブラックイーグルスの交流
記者 :
差し支えなければ、今後、具体的にはどういった協力・交流を進められていく予定でしょうか。
空幕長 :
先程ありました6月28日の日韓防衛相会談におきましては、ブルーインパルス及びブラックイーグルス間の協力・交流を引き続き発展させていくことにも言及があったというふうに承知しております。
アクロバットチーム間の交流につきましては、現時点で決まったものはございませんが、航空自衛隊として今後も日韓空軍種間の防衛協力・交流を推進していきたいと考えています。
中国の弾道ミサイル発射に伴う警戒監視態勢
記者 :
中国の弾道ミサイルへの警戒監視の態勢の質問に関連してなんですけども、具体的にどういう態勢を取ったかというよりも、事前に予告があったので、何かしら警戒監視を行っていたのかどうかという点ではいかがでしょうか。
空幕長 :
本件につきましては、一般的にしかお答えができないんですが、我々は警戒監視態勢を、しっかりと万全な態勢を取っております。
(以上)
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