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森田空幕長が定例会見 インドへの戦闘機初派遣、那覇のF-15トラブルなど(8月25日)

  • 日本の防衛

2026-8-27 10:10

 防衛省 航空幕僚監部は令和8(2026)年8月26日(水)、前日25日の14時30分~14時37分に行われた森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長の定例記者会見の内容を公表した。
 空幕長からの発表事項と記者との質疑応答は以下のとおり。

空幕長からの発表事項

 航空自衛隊は、9月9日から21日までの間、インド共和国において、インド空軍との共同訓練「ヴィーア・ガーディアン26」を実施いたします。航空自衛隊の戦闘機がインド共和国を訪問するのは今回が初めてとなります。
 本訓練は、日印両空軍種の相互理解の深化を図るとともに、部隊の戦術技量の向上に資するものと考えております。また、日本とインドは、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、戦略的方向性を共有する信頼のパートナーとして、防衛面での協力を強化しております。両国が本訓練を通じて連携を強化することは、インド太平洋地域の平和と安定に寄与する大きな意義があると考えております。
 航空自衛隊は、本訓練を通じてインド空軍との防衛協力・交流を一層強化し、地域の平和と安定に向けた取組を推進してまいります。

記者との質疑応答

戦闘機の長距離展開に伴う課題と日印共同訓練の意義

記者
 昨年の欧州派遣に続き、今回のインド派遣は長距離の飛行が必要となり、大変なこともあるかと思いますが、その意義と乗り越えるべき課題というかハードルについて教えてください。また、インドと共同訓練をする意義についても併せて教えてください。
空幕長
 まず、遠方に戦闘機を展開する意義につきましては、航空機の長距離運航に加えて、整備、補給、人員輸送など、これを一体的かつ計画的に実施する経験を通じまして、部隊の任務遂行能力の向上を図ることにあります。
 一方、こうした長距離の展開に当たりましては、天候不良や航空機の不具合など、様々な不測の事態に対応する必要があります。航空自衛隊は、今ご指摘にありましたとおり、これまで海外展開で得られました教訓や知見を踏まえまして、航空機の予備機の確保、それから空中給油支援態勢の強化、経由地の再検討及び関係国との緊密な調整を行うなど、安全かつ確実な展開に向けた準備を現在進めております。
 また、2点目のインド空軍との共同訓練につきましては、双方の戦術技量の向上を図るとともに、相互理解と信頼関係を一層深める貴重な機会であると考えております。

那覇空港でのF-15戦闘機のトラブルと事故調査の見通し

記者
 先週、那覇空港であったF-15戦闘機の滑走路上でのトラブル、これで滑走路が4時間以上閉鎖されて、旅客機への影響が出たんですけども、今日、午前中の小泉大臣の会見で、事故調査委員会の中で調査を進めているというお話がありました。現時点で、考えられる原因があるのかどうか、調査結果がいつ頃まとまって公表まで予定されているのかどうか、今度の見通しも含めて教えてください。
空幕長
 ご指摘のとおり、8月18日に、航空自衛隊那覇基地所属のF-15戦闘機が那覇空港に着陸した際、左に傾いた状態で停止したことを受けまして、那覇空港の第2滑走路が一時的に閉鎖されました。本事案により、那覇空港を利用された多くの皆様をはじめ、関係者の方々にご迷惑とご心配をおかけしたことを重く受け止めております。
 今般の事案の原因につきましては、今ご指摘のとおり、現在、航空事故調査委員会で調査中であります。現時点で公表時期も含めまして、何ら確定的に申し上げられる段階にはありませんが、可能な限り速やかに調査を進めて行きたいと考えております。
 航空自衛隊としましては、この事案を厳粛に受け止めまして、事故原因の究明及び再発防止に努めるとともに、飛行安全の確保に万全を期してまいりたいと考えております。

シーガーディアンMQ-9Bの検証状況と無人機による対領空侵犯措置

記者
 今年度から海自が保有するシーガーディアンを空自のスクランブルに活用できるか実証実験が始まっているかと思います。現在、半年近く経ちますが、その進捗状況について教えてください。また、改めて無人機をスクランブルに活用する意義についても教えてください。
空幕長
 1点目のシーガーディアンMQ-9B、こちらの方の現在の進捗状況でありますが、現在、海上自衛隊との間で検証の細部要領等につきまして鋭意調整を実施しているところであります。細部につきましては、我の手の内を明らかにすることになることから、回答は差し控えさせていただきたいと思います。
 また、後段の無人機の対領空侵犯措置のあり方でありますが、近年、中国の無人機によります我が国周辺での活動活発化などが見られる中、対領空侵犯措置に当たり、費用対効果の観点なども含めまして、対処の実効性をより一層向上させていくことが重要だと考えております。
 この費用対効果の観点といったところも含めまして、航空自衛隊としましては、この無人機の利点、それから現有戦闘機の特徴も踏まえながら、対処の実効性をいかに向上させることができるかということを、引き続き不断に検討を行っていく考えであります。
(以上)

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