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JA2024速報──スペースエンターテインメントラボラトリー[W2-025]

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2024-10-20 10:02

2024年10月16日から19日まで開催された「2024国際航空宇宙展」(JA2024)。これからが期待されるスタートアップ企業の展示内容を、短い記事でお届けする。稲葉義泰 INABA Yoshihiro

 四方を海に囲まれた日本にとって、飛行艇は重要な存在であった。これまで、有人機に関しては海上自衛隊においてUS-2が運用されてきたが、現在では無人の飛行艇も登場している。その一つが、福島県を拠点とするスペースエンターテインメントラボラトリー社の「HAMADORI(はまどり)3000」だ。

スペースエンターテインメントラボラトリーが開発した無人飛行艇の「HAMADORI 3000」。物資やセンサーを中央に搭載できる双胴型(手前)の開発も進めているとのこと 撮影:稲葉義泰

 JA2024の福島県ブースの一角に、鮮やかな朱色に塗装された機体が展示された。この「HAMADORI 3000」は単胴型の無人飛行艇で、飛行ルートを設定することにより、自動で離着水まで行うことができる。主翼下に搭載物を吊り下げることが可能で、海洋科学調査や物資輸送などのほか、防衛用途での運用も模索されている。

 同社は、2024年にフィリピンで開催された防衛装備品展示会にも出展するなど、海外市場への参入も積極的に進めている。

稲葉義泰INABA Yoshihiro

軍事ライターとして自衛隊をはじめとする各国軍や防衛産業に携わる国内外企業を取材する傍ら、大学院において国際法を中心に防衛法制を研究。著者に『「戦争」は許されるのか 国際法で読み解く武力行使のルール』『“戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊』(イカロス出版)などがある。

https://x.com/japanesepatrio6

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