木原防衛大臣、4月21日昼前の臨時会見 海自ヘリの2機の墜落について
- 防衛省関連
2024-4-21 09:24
令和6(2024)年4月21日(土)午前9時14分~9時23分、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣は防衛省A棟1階エントランスにおいて、海自ヘリSH-60K 2機の墜落事案について2回目の臨時記者会見を実施した。
大臣からの発表
大臣 :昨日発生した海上自衛隊のヘリコプターが墜落したと考えられる件についてでございます。本日未明にお伝えしました収容した隊員1名についてでありますが、死亡を確認いたしました。事故発生当初より懸命な捜索・救難活動を行ってきたものの、このような状況に至りまして、とても残念でなりません。亡くなられた隊員の御冥福を心からお祈り申し上げます。
その他の7名につきましては、自衛隊として全力を挙げて捜索・救難に当たっているところであります。具体的には、海上自衛隊及び航空自衛隊の艦艇12隻、航空機7機、内訳は回転翼4機と固定翼3機でございます。このほか、海上保安庁からも船舶2隻及び航空機1機も参加して、現場海域にて捜索に当たっております。引き続き、人命の救出に全力を尽くしてまいります。
また、当該2機のフライトレコーダーを近接した場所において発見し、回収いたしました。このことも踏まえ、当該2機が衝突した可能性も含め、墜落した原因を究明してまいります。海上自衛隊のSH-60型回転翼航空機については、訓練飛行を見合わせることといたしました。
記者との質疑応答
記者 :墜落したとみられる2機の位置関係について、より詳しく教えていただければと思います。あと、衝突した可能性について言及ありましたが、そちらについて、その可能性についてどのように見ていらっしゃるのか改めて教えてください。
大臣 :先ほど申し上げましたように、フライトレコーダーが2つ発見をされております。それは非常に近接した場所にあるということから衝突した可能性が高いというふうに判断をしております。そして、SH-60Kですが、伊豆諸島鳥島東約150海里(約280km)で通信を途絶しておりまして、現在捜索活動を行っておりますが、おそらくその2機とも、その時点において、近接において墜落したものというふうに、現在のところ、そのように考えております。
記者 :同型機の対応で、先ほど飛行を見合わせていると説明ありましたけれども、緊急の点検の時期とかですね、対応状況について教えてください。
大臣 :まずはこの時点では、訓練の見合わせということのみでございます。
記者 :お一人の死亡を確認ということですけれども、所属・年齢・性別などは明かせる内容を教えてください。
大臣 :現時点で、今般搭乗していた8名についての詳細について申し上げることは控えさせていただきたいと思いますが、引き続き様々な要素というものを勘案しながら適切に判断してまいります。
記者 :フライトレコーダー回収ということですが、その他の機体とみられるものの発見と先ほどの会見でございましたけれども、ほかの回収物の状況についても教えてください。
大臣 :航空機のブレードを含む機体の一部ということです。
記者 :これは2機分見つかっているということでよろしいでしょうか。
大臣 :それぞれ2機のものと確認されるものという報告を受けております。そもそもフライトレコーダー2つありますから。ということは、2機分ということになります。
記者 :墜落事故と判断したということでよろしいのかということと、その根拠について改めてお願いします。
大臣 :まず、22時38分頃ですね、1機目の通信が途絶をいたしました。そして、その1分後22時39分にですね、その緊急信号というものが発信されております。それを受信をいたしました。ELTと言いますけれどもね、エマージェンシー・ロケーター・トランスミッターからの発信を受信しております。そういったことからですね、これは墜落だろうというふうに判断をしたということでございます。同時に、先ほど申し上げましたけれども、フライトレコーダー2つ回収しておりますから、そういうことを踏まえて、2機が墜落したものというふうに、今のところ判断に至っております。
記者 :2機と最後に連絡がとれた時間帯、そのあたりの直前の様子というのは分かってるものあるんでしょうか。
大臣 :通信途絶というのは先ほど申し上げた時間でありますけれども、1機目22時38分ですが、実際こう通信をしたやり取りというのは、フライトレコーダー等でですね、これから確認するものというふうに考えております。
記者 :1機の方からは緊急救難信号が発せられたということですが、もう1機の方からは発せられていないという状況は、どのように見ていらっしゃるのでしょうか。
大臣 :そうですね、技術的なことですけれども、同じところでですね、このELTが発せられるとですね、信号が一つになって聞こえるということは技術的にはあるというふうに思いますが、そういうところも含めて2機分のものが一緒に、周波数が同じですから、その可能性があるのではないかなと思っているので、現時点では明確には申し上げられませんが、恐らくそうではないかなということを分析しております。そこからも極めて近い所だということが推測されるということになります。
記者 :そうしますと、重ねてお尋ねしますが、接触というのはブレードの接触というよりは機体自体が接触しているような可能性もあるんでしょうか。
大臣 :そこまではまだ具体的には分かりませんが。
記者 :この2機の発艦した元の艦は同じものなのか、あるいは別々なのか、もし分かれば、名前も含めて教えていただけますでしょうか。
大臣 :艦はそれぞれ別々だということでございます。艦の名前等は、またあの海幕長が後ほど詳細については、会見をするということでございます。
記者 :対潜戦の訓練というのは、そもそもその接触するほど近づくような場面があるのか、そのこと自体が異常なことなのか、その辺の状況というのはどうなんでしょうか。
大臣 :訓練の内容のことですので、そこも申し上げられる範囲で海幕長が後ほど会見で詳細を申し上げたいと思います。
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- レールガン研究は民生技術の活用へ──技術シンポジウム2024
- 艦艇の後ろに付ける“リアウイング”──技術シンポジウム2024
- 米海軍空母「ジョージ・ワシントン」は11月22日に横須賀入港の予定
- 人事発令 8月1日付け、1佐職人事(陸自191名、海自56名、空自34名)
- 人事発令 11月15日付け、1佐人事(海自2名)