木原防衛大臣、4月21日未明の臨時会見 海自ヘリSH-60K通信途絶
- 防衛省関連
2024-4-21 02:29
令和6(2024)年4月21日(土)午前2時23分~2時28分、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣は防衛省A棟1階エントランスにおいて、海自ヘリSH-60Kの通信途絶事案について臨時記者会見を実施した。
大臣からの発表
大臣 :昨日4月20日、土曜日、22時38分頃、海上自衛隊のSH-60Kの2機が夜間対潜戦の訓練中、伊豆諸島鳥島東の洋上において通信途絶いたしました。
搭乗員2機計8名のうち、7名が行方不明であり、現在、海上自衛隊が現場周辺の捜索を行っていますが、機体の一部と思われるものを洋上で確認しており、当該2機は墜落したものと考えられます。
本事案を受けまして、私から23時26分に3点の指示をしております。1点目は当該自衛隊機の状況の把握と速やかな捜索の実施、2点目、早急に通信途絶した機体付近の船舶等への被害の有無の確認、3点目、関係自治体への迅速な情報提供、以上3点の指示をいたしました。
現時点において、同機が墜落したと考えられる原因等については不明ですが、まずは何よりも人命の救出に全力を尽くしてまいります。
記者との質疑応答
記者 :明日の捜索の時間や態勢、規模等について、現状決まっていることがございましたら教えていただけたらと思います。
大臣 :現在ですね、海上自衛隊の艦艇を8艦、そして同じ海上自衛隊の航空機5機、内訳は回転翼が4機と固定翼が1機になります。捜索をしておりまして、必要があればですね、また追加して捜索を行います。なお、海上保安庁の巡視船の方もですね、2隻も現場に向かっているものというふうに報告を受けております。
記者 :7人が不明ということは、1人は発見されているということでしょうか。
大臣 :両機合わせて8名の搭乗員中要救助者の1名については収容いたしまして、7名が行方不明ということです。
記者 :負傷の程度、容体などありましたら教えてください。
大臣 :なお、収容した1名の安否については、現在確認中でございます。
記者 :訓練中だという御説明、冒頭ありましたけれども、他国の関与であるとか何らか攻撃を受けたとか、そういう可能性はあるかどうか教えてください。
大臣 :夜間の対潜戦、潜水艦対応の訓練中でありますが、その今おっしゃったようなことについては確認はされておりません。
記者 :ヘリの所属の部隊というのはどちらになるんでしょうか。
大臣 :2機でございますが、1機は大村航空基地、もう1機は小松島航空基地、いずれも第22航空群でございます。
記者 :訓練は海上自衛隊だけで行っていたんでしょうか。
大臣 :はい、海上自衛隊だけの訓練でございます。
記者 :先ほど救助された1名とおっしゃったのですが、安否確認中というのは、意識があるかないかについてはいかがでしょうか。
大臣 :その点も含めて、現在確認中でございます。
記者 :他国の関与の確認は取れていないというふうにおっしゃったんですけれども、これはあった、なかった、両方含めてまだわからないという現状でよかったでしょうか。
海上幕僚長 :対潜訓練を実施しておりまして、海上自衛隊の潜水艦と海上自衛隊の艦艇、航空機による対潜戦の訓練です。付近に他国等の船舶、ビークル等ありませんので、他国の関与はないと考えるのが適当だと思います。
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