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報道官、5月17日の記者会見 米軍オスプレイの飛行制限など

  • 防衛省関連

2024-5-17 16:25

 令和6(2024)年5月17日(金)16時17分から、防衛省A棟10階会見室において報道官による記者会見がおこなわれた。
 報道官からの発表はなく、以下の通り、記者への質問に報道官が回答した。

記者との質疑応答

記者 :先ほど北朝鮮がですね、日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと、韓国軍の合同参謀本部が発表しました。防衛省として把握している事実関係と、もし何か対応ありましたら教えてください。

報道官 :本日、北朝鮮が日本海に向けまして、弾道ミサイルを発射した旨の韓国軍の発表は承知をしておるところでございますけれども、現在、詳細につきまして分析中でございます。いずれにいたしましても、現時点におきまして、我が国の領域や排他的経済水域へのミサイルの飛来は確認されておりません。また、関係機関から被害の発生の報告等の情報は確認されておりません。
 政府といたしましては、引き続き、米国・韓国等とも緊密に連携いたしまして、必要な情報の収集・分析を行うとともに、警戒監視に全力を挙げてまいりたいと考えております。

記者 :米軍がオスプレイの運用に関して、飛行場から30分以内の範囲を飛行するよう制限しているということが分かりました。アメリカの国防総省によると、この飛行制限は全軍に対して発令されているということですけれども、この制限について、沖縄を含めた在日米軍にも適用されているのかどうか、事実関係など防衛省として把握されているのかどうか、併せて対応についてもお伺いしたいと思います。

報道官 :今回の米軍のオスプレイの事故を受けました日米間の確認作業、これは縷々、会見でも御説明してまいったところでございますけれども、前例のないレベルで技術情報に関するやり取りがなされたところでございまして、事故の原因は特定され、当該原因に対応した各種安全対策を講じることによりまして、同種の不具合による事故を予防・対処することができると考えているところでございます。
 こうした中で、既に御説明しておるところでございますけれども、安全対策につきまして、安全な飛行のために予防的措置や緊急時の対応要領を定めたマニュアルがあるわけでございますけれども、同種の不具合による事故を防ぐための手順を整理し、これらをマニュアルに追加しておるところでございます。
 また、日々の飛行の際に、事前に作成いたします運用計画につきましても、既に御説明しているところではございますけれども、同種の不具合による事故を防ぐための手順を整理いたしまして、この計画に反映させているところでございます。
 こうした安全対策の詳細な中身につきましては、運用保全上の理由がございまして、対外的に明らかにすることができないということにつきまして、御理解をいただければと思っております。なお、アメリカ国防省におきましても、安全対策の詳細につきまして、対外的に明らかにしているとは承知をしてないところでございます。

記者 :防衛省として把握している、あるいは連絡や説明を受けているというところはいかがでしょうか。その点も明らかにできないということでしょうか。

報道官 :一般論で、正に先ほど冒頭申し上げましたように、日米間の確認作業で大変密接に技術情報等のやり取りをしてきたということ、そして、安全対策につきましては、米軍が採りました安全対策について、私ども、それが正に適切、妥当なものであるということを主体的に判断をしたということ、そしてそれを含めまして、私ども陸上自衛隊のオスプレイにつきましても必要な安全対策を講じているということは、これまでも御説明しているところでございますけれども、その中身、内容がどういうものであるのかということにつきましては、大変恐縮でございますが、個別の装備品の運用に係ることになりますので、その保全の必要性からお答えができないということは御理解いただきたいと思います。

記者 :冒頭のミサイルに関してなんですけれども、先ほど分析中ということでしたが、今後その分析結果を発表される御予定はあるのでしょうか。

報道官 :まず、一般論として申し上げますと、北朝鮮によるミサイルの発射につきまして、私ども大変高い関心をもって情報の収集・分析に努めているところでございますけれども、そうした情報をどのようなタイミングで、あるいはどのような形で公表するかにつきましては、政府が把握している事実関係、あるいは発射が我が国の安全保障に及ぼす影響などを総合的に勘案した上で判断するものでございます。
 まさに、現在様々な情報を集めて分析中でございますので、今後の対応につきましては、その分析の結果に応じて適切に対応したいと考えているところでございます。

記者 :ミサイルの関係ですけれども、発射の兆候というのは防衛省としても把握できているのか、どうでしょうか。

報道官 :いわゆる発射の兆候を含めまして、個別具体的な情報の中身につきましては、事柄の性質上、私どもから明らかにすることは差し控えたいと考えておるところでございます。

記者 :失敗の可能性を示唆する意見も出ておりますが、そのあたりはいかがでしょうか。

報道官 :現在分析中でございますので、予断をもったお答えをすることは差し控えたいと考えております。

以上

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