沖縄防衛局、米トライトン無人機の嘉手納展開(5〜10月)を発表
- 防衛省関連
2024-5-23 20:32
防衛省 沖縄地方防衛局は令和6(2024)年5月22日(水)、米海軍のMQ-4Cトライトン無人機×2機が、2024年5月から10月まで嘉手納飛行場に一時展開するという計画を発表した。
日本周辺の安全保障環境が複雑化する昨今、情報収集・警戒監視・偵察(ISR)における米軍との協力が進展している。偵察用無人機については2014年以降、RQ-4Bグローバルホーク無人機とMQ-4Cトライトン無人機が日本に一時展開している。トライトンの一次展開は過去に2度あり、2021年5月~10月に三沢基地、2022年7月~10月に岩国基地で運用実績がある。嘉手納飛行場への展開は今回が初となる。
トライトンは優れたセンサーによる海洋監視を任務とする、高高度滞空型の大型無人機だ。ふだんはグアムを拠点に運用されており、今回の嘉手納展開については、まず米側において様々な観点から総合的に検討された。検討事項とは、周辺海域の情報収集活動を適切に行うための位置関係や地理的要素、航空機の運用に必要な施設・設備と対応する現地部隊の状況等といったものである。そのうえで日米間の調整を経て、「日本周辺における海洋監視能力の確保」という目的を最もよく達成しうる展開先として、嘉手納飛行場が選定された。
機数は2機の予定だが、整備所要等により一時的に増配の可能性もある。また、航空機とともに人員約50名が派遣される。
嘉手納を拠点にトライトンが任務に向かう際の飛行経路については、離陸後は最短距離で洋上へ飛行し、着陸時も同様の経路を飛行するとしてあり、住宅密集地域上空は極力回避する計画である。また、駐機場所は、近隣住宅地から相当離れた場所に計画されている。
周辺地域への影響や安全性についても本発表では言及しており、
トライトンは長時間滞空可能(約30時間)な無人機であり、頻繁な離着陸が不要
エンジンに故障が発生した場合においても、バッテリーにより滑空可能
トライトンの運用開始後、これまで飛行に関連する重大な事故は発生していない
といった点に触れられている。
そのほか詳細は下記の資料「米海軍トライトンの一時展開について」をご覧いただきたい。
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