中谷防衛大臣、北朝鮮による弾道ミサイル発射後の臨時記者会見(10月31日、1回目)
- 日本の防衛
2024-11-5 11:00
令和6(2024)年10月31日(木)08時48分~08時52分、中谷 元(なかたに・げん)防衛大臣は、防衛省A棟1階エントランスにおいて北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の臨時会見(1回目)を行った。
内容は、以下の通り。
大臣からの発表事項
北朝鮮は本日7時11分頃、北朝鮮の内陸部から少なくとも1発の弾道ミサイル、これを北東方向に向けて発射をいたしました。
発射されたミサイルは、北海道奥尻島の西方の我が国のEEZ(排他的経済水域)の外に、8時37分頃落下いたしました。国民の生命と財産を守り抜くため、引き続き、米国、韓国等の関係機関とも密接に連携をしまして情報の収集・分析、警戒監視に全力で当たるとともに、今後追加すべき情報がありましたら、速やかに発表することといたします。
また、総理にはただ今から、9時10分頃から閣僚会議がございますけれども、既に報告を行いまして、情報収集・分析に全力を挙げ、そして、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うということ、そして、航空機、船舶等の安全確認を徹底をするということ、そして、第3に、不測の事態に備えて万全の態勢をとること、この3点についての指示がありました。
また、私から防衛省内、防衛大臣として、米国、韓国等と緊密に連携しつつ、情報収集・分析に全力を挙げるということ、第2に、不測の事態の発生に備えて引き続き、警戒監視し万全を期すること、以上2点を指示を出しました。今申し上げた細部につきましては、以上のことでありますが、現在さらなる情報収集・分析中でございます。
記者との質疑応答
記者 :今回、かなり長時間、1時間30分ほど飛翔していたと思いますけれども、どう分析されていますでしょうか。
大臣 :今、申し上げた情報については、現在、情報収集中でございますが、これまでのミサイルでですね、一番長く時間が飛んでおりますので、従来のミサイルとは別のミサイルではないかなというふうに思います。
いずれにしましても、北朝鮮による核、ミサイル開発、これは我が国及び国際社会の平和と安全を脅かすものでありまして、断じて容認できるものではありません。政府としては引き続き、米国、韓国等と共にですね、緊密に連携しながら必要な情報の収集・分析に努めるとともに、警戒監視に万全を挙げてまいりたいと思います。
記者 :今回のロフテッド軌道というふうに分析されているのかどうかと、もし通常軌道で飛んだ場合、どのあたりまで射程を収めると分析されているか教えてください。
大臣 :飛行時間がですね、7時11分に発射をされまして、8時37分頃ということで、1時間26分かかってますので、今までの飛行時間よりは超えてますので、そういう点も含めて分析をしております。
(以上)
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