防衛省、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況を更新(11月1日)
- 日本の防衛
2024-11-6 10:35
防衛省は令和6(2024)年11月1日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けている。
今回の更新はこちらのとおり。
ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2024年11月1日時点)
ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への越境攻撃を実施する一方、ロシア軍は、同攻撃に対応しつつも、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続している模様です。
※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。
戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍:死者約18万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)
ウクライナ軍:死者3.1万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
ウクライナ市民:死者10,582人以上、負傷者1万9,875人以上(UN24年2月22日)
戦況など
・ウクライナのクピャンスク市軍政長官は、ロシア軍が同市から約2.5kmから3kmに所在し、1.5t級の誘導爆弾等で重要民間インフラを爆撃していると発言(10月29日)
・ウクライナ南部防衛軍報道官は、ロシア軍が、ウクライナ南部に約20万人の兵士を集中させていると発表(10月29日)
・ロシア国防省は、26日にドネツク州オレクサンドロピリ村、27日に同州イズマイリウカ村、28日に同州ツクリネ村、29日に同州カテリニウカ村、同州ヒルニク村、同州ボホヤヴレンカ村、30日に同州セリドヴェ村及びハルキウ州クルフリャキウカ村を解放したと発表
・ゼレンスキー大統領は、1週間で、ロシア軍が1100発以上の誘導航空爆弾、560機以上の無人機及び約20発のミサイル攻撃を実施と表明。ハルキウ州知事は、ロシアが誘導航空爆弾により住居を攻撃し、31日時点で1名が死亡、29名が負傷と発表(10月27日、31日)
・ウクライナ軍戦略・作戦編組部隊「ホルティツィア」は、FPVドローンによりクラマトルスク方面で、ロシアの最新レーダー「Garmon-M」を破壊したと発表。同レーダは、24年3月にロシア中央軍官区の部隊に配備されており、航空管制を担っていた(10月28日)。
・米国メディアは、ゼレンスキー大統領が、最大射程2,500kmの米国の巡航ミサイル「トマホーク」の供与を要請した旨報道。同大統領は、「勝利計画」で「トマホーク」等の長射程兵器の供与を要請したと認めた上で、これは米国・ウクライナ間の機密情報であった旨言及(10月29日、30日)
・ウクライナ軍作戦・戦略編組部隊「セヴェルスク」報道官は、ウクライナ軍は現時点では、クルスク州において北朝鮮兵士と戦闘で接触しておらず、捕虜もいないと発言(10月28日)
・米国国防長官は、ロシア東部に約1万人の北朝鮮兵士が派遣され、一部は既にウクライナに接近しているとし、ロシアがクルスク州での戦闘に利用しようとしていることを懸念と発言(10月30日)
資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等
(以上)
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