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ジェットエンジン部品加工の第一人者 IHIの服部新太郎氏が「現代の名工」に(11月11日)

  • 日本の防衛

2024-11-13 13:10

 厚生労働省は令和6(2024)年11月11日(月)、令和6年度の卓越した技能者(通称「現代の名工」)について、表彰対象者138人を決定した。
 その中で、株式会社IHIの相馬工場(福島県相馬市)に所属する服部新太郎(はっとり・しんたろう)さんが旋盤工として表彰された。
 株式会社IHIは東京都江東区に本社を置く大手製造会社で「航空・宇宙・防衛」が主力分野の一つ。服部さんは航空機エンジン部品の製造での普通旋盤による加工等に卓越した技術を持つ第一人者として選出された。

 株式会社IHIから発表された内容は以下のとおり。

令和6年度 「卓越した技能者(現代の名工)」表彰を受賞~普通旋盤を用いた航空機ジェットエンジン部品加工の第一人者~

 IHIの相馬工場(福島県相馬市)に所属する従業員が、厚生労働省主催の令和6年度 「卓越した技能者(現代の名工)」表彰を受賞しました。

「卓越した技能者(現代の名工)」表彰は、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、技能者の地位および技能水準の向上を図ることを目的とし、国内最高水準の技能を有し、他の技能者の模範たるにふさわしい卓越した技能者を表彰するもので、1967年度から毎年行われています。

【受賞者】

氏名:服部 新太郎(はっとり・しんたろう)
所属:航空・宇宙・防衛事業領域 生産センター 相馬工場 製造グループ 組付部品担当
受賞職種:旋盤工

旋盤加工作業を行う服部 新太郎 写真出典:IHI

【受賞理由】

 高い精度が要求される航空機エンジン部品の製造において、普通旋盤による加工に卓越した技術を有し、特に、旋盤加工に通常求められる寸法精度±0.02mmのところ、±0.005mmの精度で加工できる。また加工が難しいとされる薄物部材の加工や細溝形状の加工における第一人者である。
 平成11年に入社以来、一貫して普通旋盤による金属加工で腕を磨き、国家技能士の資格取得にも取り組み、現在はマイスターとして後進の指導にも取り組んでいる。
 さらに、県内の高校生への指導にも従事し、福島県高校生ものづくりコンテストにおいて入賞に導くなど、後進の技術者の指導・育成にも貢献している。
 IHIは、1853年(嘉永6年)に創設した石川島造船所をルーツとし、各種の卓越した技術力と総合エンジニアリング力を基盤に、時代の変化に応じた数多くの製品を世に送り出してきました。経営理念である「技術をもって社会の発展に貢献する」、「人材こそが最大かつ唯一の財産である」のもと、社会の課題解決に貢献できる人財の育成を、より一層進めていきます。

11月11日に都内で行われた表彰式の様子  写真出典:IHI

(以上)

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