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DSEI Japan 2025 短報──タレス

  • 日本の防衛

2025-5-26 13:45

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 タレス(Thales)といえば、多国籍にまたがって事業を展開している、ヨーロッパの防衛電子機器メーカー。レーダーをはじめとする各種センサー、指揮管制システム、サイバー・セキュリティ、通信機器など、その製品分野は多岐にわたる。日本では、タレス・ネーデルランド(旧シグナール)の製品がいろいろ導入されてきていたから、そちらの知名度が高そうだ。

 ちなみに民間向けの事業もあり、たとえば旅客機の機内エンタテイメントシステムでは、かなりのシェアを得ている。

 DSEI Japanでは、非貫通式潜望鏡、イーサネット用の暗号化機材、個人携帯用の通信機などに関する出展が行われていた。レーダーや指揮管制システムなどのイメージが強いが、実はサイバー・セキュリティの分野にも力を入れているメーカーだ。

非貫通式潜望鏡に関する展示。すでに海上自衛隊の「そうりゅう」型潜水艦から、同社製の非貫通式潜望鏡が採用された実績がある 写真:井上孝司
LANで一般的に用いられているネットワーク規格、イーサネット用の暗号化機材に関する展示。左下に見える箱を間に挟む形でネットワークを構成すると、そこを通る通信はすべて暗号化される。特定の条件に合う通信だけ暗号化することもできるという 写真:井上孝司
これは米陸軍で採用されている個人携帯用の通信機、AN/PRC-148C IMBITR (Improved Multiband Inter-Intra Team Radio)。いわゆるソフトウェア無線機で、ソフトウェアの変更で新しいウェーブフォーム(通信規格)に対応できる 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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