日本の防衛と安全保障の今を伝える
[Jディフェンスニュース]

site search

menu

Jディフェンスニュース

DSEI Japan 2025 短報──MBDA

  • 日本の防衛

2025-5-26 13:35

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 MBDAは、英仏のミサイル・メーカーが合同して成立したメーカー。空対空、空対地、対艦、対戦車など、多種多様なミサイル製品を手掛けている。最近、固体燃料ロケット・メーカーのRoxelを傘下に収めたことで、ミサイル全体を手掛ける基盤が整った。

 そのBAEシステムズは、日本がF-35カスタマーだからということもあるのだろう。いつものように、F-35の機内兵器倉にミーティアとSPEAR 3(Selective Precision Effects At Range 3)を搭載した模型、それとGCAPの模型をミーティアの模型と組ませてセンターに展示。その後方に、艦対空ミサイル3モデルを並べた。

MBDAブースのセンター展示。F-35(右)とともにGCAPの模型(中央)があるのは、「日本向けのGCAPでもMBDA製ミサイルを」という期待であろうか 写真:井上孝司
F-35B模型の機内兵器倉の中は通例通り、SPEAR 3(外側)とミーティア(内側)を収めた構成。左右の兵器倉でSPEAR 3の外見が異なるが、右舷側は電子妨害型のSPEAR-EWであろうか? 写真:井上孝司
艦対空ミサイルは、奥の白いミサイルがアスター30ブロック1NTで、これは弾道弾迎撃能力も有するとされる。左はCAMMで、すでに英海軍の23型フリゲートが搭載している。右は射程延伸版のCAMM-ERで、弾体が増径されているのが分かる 写真:井上孝司
アスターもCAMMも専用のVLSがあるが、Mk.41 VLSに載せる作業が進んでいる。これは英海軍の新型、26型フリゲートがMk.41を使うため。弾体が細いCAMMは1セルに4発を収容できることがわかる 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

bnrname
bnrname

pagetop