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DSEI Japan 2025 短報──L3ハリス・テクノロジーズ

  • 日本の防衛

2025-5-28 22:15

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 L3ハリス・テクノロジーズ(L3Harris Technologies, Inc.)は、通信機を得意としていたハリス社とITT社、それと防衛コングロマリットのL3コミュニケーションズが合併して発足したアメリカの企業。そうした経緯から、通信機や各種の防衛電子機器に強い。また、既存のプラットフォームに所要のミッション機材を搭載するシステム・インテグレーション案件をいろいろ手掛けている。空港の保安検査用機材やフライト・シミュレータも手掛けている。

 L3ハリス・テクノロジーズの製品ラインは多種多様だが、DSEI Japanでは、通信機にフォーカスした展示を実施していた。それも、一般的な音声交話用の通信機ではなく、データ通信用の通信機が多かったのが印象的。「弊社はコミュニケーション・スペシャリスト。抗堪性、回復性、多様なウェーブフォームへの対応、同盟国との相互運用性」とアピールしていた。

RF-7800HファルコンIIIは、HF(短波)とVHF(超短波)に対応する背負式通信機 写真:井上孝司
VORTEX Siといって、ISR(情報収集・監視・偵察)用のデータ通信に使用する。つまり、航空機が搭載する電子光学センサーの映像など、大容量のデータを伝送する場面を想定している 写真:井上孝司
RF-7850Dといい、車載用の通信機。それぞれ異なる周波数に対応する2チャンネル分の通信機を、一体化している 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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