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DSEI Japan 2025 短報──IAI

  • 日本の防衛

2025-5-29 20:25

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 IAI(Israel Aerospace Industries Ltd.)はイスラエルの航空宇宙・防衛関連メーカーで、航空機や防衛電子機器、ミサイルなど、多様な製品を手掛けている。早くから無人装備に力を入れていたイスラエルのメーカーだから、当然、無人機もいろいろ手掛けている。

 IAIの展示でびっくりさせられたのは、弾道弾迎撃ミサイル「アロー3」と、艦対空ミサイル「バラクMX」の模型を持ち込んできたことだ。

白いミサイルの模型がアロー3。全長が長いだけでなく、アメリカ製のTHAAD地対空ミサイルと比べると弾体が太い 写真:井上孝司
こちらはバラクMX。イスラエル海軍のサール6型コルベットに加えて、コロンビアやスロバキアが採用を決めている 写真:井上孝司

 アロー3は、イスラエルにおける多層化弾道弾迎撃システムの最上層を受け持つ、大型の弾道弾迎撃ミサイルで、開発にはアメリカのボーイングが協力している。かなり大型のミサイルだが、「上段だけ」というわけではなく、まるごと一式の模型である。

物陰にひっそりと置かれていたのが、アロー3とペアを組む捜索・射撃管制レーダー、EL/M-2080グリーン・パインの模型。実物は幅9m、高さ3mというからかなり大きい 写真:井上孝司
無人機にも強いメーカーだが、今回の出展は、このAPUS 25ぐらい。これは一般的な電動機ではなく、内燃機関を使用するクワッドコプターで、10kgのペイロードを搭載可能。航続時間は8時間。ペイロードと航続性能に配慮して、内燃機関を採用したようだ 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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