日本の防衛と安全保障の今を伝える
[Jディフェンスニュース]

site search

menu

Jディフェンスニュース

DSEI Japan 2025 短報──新明和工業

  • 日本の防衛

2025-6-1 09:35

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。稲葉義泰 INABA Yoshihiro

 新明和工業(ShinMaywa Industries, Ltd.)は、海上自衛隊の救難飛行艇US-2で知られ、民間航空ではボーディングブリッジ(航空旅客搭乗橋)の製造で有名だ。ちなみに、街中においても同社の製品を目にする機会はある。じつは新明和工業は、塵芥車(じんかいしゃ)において国内トップシェアを誇る会社でもある。

 DSEI Japanにおいて、新明和工業は無人航空機を中心とした展示を行っていた。ブース中央には、現在同社が開発を進めている無人飛行艇のコンセプトモデル「XU-M」が展示された。同社のUS-2救難飛行艇の開発と運用で得たデータをもとに開発された同機は、まさに次世代の日本のモノづくりを象徴する機体でもある。

新明和工業が開発を進めている「XU-M」。防衛用途だけではなく、学術調査や物資輸送など、幅広い分野での活用が期待される 写真:稲葉義泰

 また、新明和工業は航空自衛隊向けに暗視双眼鏡を納入している実績があり、今回もそれについての展示があった。キプロスに本社を構えるTheon Internationalの日本における代理店として、同社の製品を輸入しているものだが、大量受注があれば、日本に生産拠点を設ける構想もあるようだ。

新明和工業が展示していた、キプロス Theon International社製の暗視双眼鏡。新明和は日本における輸入代理店をしている 写真:編集部
稲葉義泰INABA Yoshihiro

軍事ライターとして自衛隊をはじめとする各国軍や防衛産業に携わる国内外企業を取材する傍ら、大学院において国際法を中心に防衛法制を研究。著者に『「戦争」は許されるのか 国際法で読み解く武力行使のルール』『“戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊』(イカロス出版)などがある。

https://x.com/japanesepatrio6

bnrname
bnrname

pagetop