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DSEI Japan 2025 短報──エルビット・システムズ

  • 日本の防衛

2025-6-1 09:45

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 イスラエルのエルビット・システムズ(Elbit Systems)は、無人機や無人艇、火砲と弾薬、それと防衛電子機器を大きな柱とする防衛企業。

 無人モノというと「ヘルメス」シリーズや「スカイラーク」シリーズをはじめとする無人機(UAV)が有名だが、既存の有人小型艇を無人化した「プロテクター」という無人艇(USV)もあり、シンガポールで港湾警備に導入された実績がある。

 防衛電子機器の分野では、単に製品を開発・販売するだけでなく、古くなった戦闘機のセンサーやアビオニクスを更新して能力向上を図った実績もある。その例として、ルーマニアのMiG-21ランサーや、トルコのF-4ターミネーターがある。

 DSEI Japanでは、無人機の模型を頭上から吊り、防衛電子機器分野の製品を壁や棚に展示していた。意外なところでは、ソフトウェア無線機「E-Lynx」のシリーズをズラッと並べていた。

電子戦関連システムを並べた棚の中でも目を引くのが「Nano SPEAR」。2023年に発表された使い捨て式のデコイで、レーダー誘導ミサイルに対して贋目標を創り出す 写真:井上孝司
地上設置の可搬式レーダーや、その他のセンサー機材、ディスプレイ装置付きのヘルメットに関する展示 写真:井上孝司
シーガルUSVの模型。全長12mで、ソナーを搭載して潜水艦や機雷を捜索する試験や、無人機を発進させる試験を実施したことがある 写真:井上孝司
いわゆる自爆突入型無人機「スカイストライカー」。背後で下向きに突っ込ませた状態になっているのは、超音速空対地ミサイルの「ランページ」で、実物大 写真:井上孝司
E-Lynx ARは航空機搭載用の無線機。サイズや外形からすると、アメリカ製のAN/ARC-210と同じスペースに収まるように設計しているようにも見える 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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