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衛星搭載AIが軌道上で撮影画像からの船舶検知に成功 三菱重工の次世代宇宙用MPU(5月11日)

  • 日本の防衛

2026-5-14 11:55

 三菱重工業は2026年5月11日(月)、人工衛星に搭載したオンボードAI物体検知機「AIRIS」が、軌道上において、撮影画像に写った船舶の検知に成功したことを発表した。

 これは「革新的衛生技術実証プログラム」における実証試験のひとつ。一般的に、衛星の撮影画像はいったん地上に送られてから解析されるが、今回は衛星搭載のAIが軌道上で行った。この技術は、安全保障分野における宇宙利用おいても活用が期待されている。

 発表されたリリース全文を以下に転載する。

次世代宇宙用MPUを活用したオンボードAI物体検知機「AIRIS」が軌道上で船舶検知に成功

「革新的衛星技術実証4号機」の軌道上実証において、撮像画像からAIで船舶を検知
今後、地上でのAIの再学習と軌道上のAIのアップデートにより、AIの性能を向上させるサイクルの確立を目指す

AIRISによる撮像画像と画像から船舶を検知した結果 出典:三菱重工

 三菱重工業は、「SOISOC活用オンボードAI物体検知機:AIRIS(アイリス)」(注1)の軌道上実証において、軌道上で画像から船舶を検知する実証実験に成功しました。AIRISは、AIを搭載したデータ処理装置と東京理科大学が開発した地球観測カメラで構成され、今回、地球観測カメラで撮像した洋上画像からAIによって船舶を検知しました。

 AIRISは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と当社が開発した「次世代宇宙用MPU(SOISOC4)」(注2)を活用して衛星上でAIを駆動し、衛星画像から物体を検知する衛星搭載機器です。JAXAが進める「革新的衛星技術実証プログラム」の実証機会において、AIRISは「小型実証衛星4号機:RAISE-4」(注3)に搭載されて2025年12月14日に打ち上げられた後、軌道上で技術実証を進めてきました。今後は、運用で取得した船舶画像を用いたAIの再学習を地上で実施し、軌道上のAIRISのAIをアップデートする実験を行って、AIの性能を更新する一連のサイクルを確立していく計画です。

 また、「革新的衛星技術実証4号機」によるAIRISの軌道上実証では、AIの動作実証に加え、SOISOC4の軌道上デモンストレーションも実施します。三菱重工は、これらの機器開発を通じて今後も最先端の宇宙機器開発に関する技術革新に努め、日本の宇宙開発・宇宙利用の発展に貢献していきます。

AIRISを構成するデータ処理装置(左)と 地球観測カメラ(右) 出典:三菱重工
AIRISが実証する一連のサイクル 出典:三菱重工

(注1)AIRISは「Artificial Intelligence Retraining In Space」の略です。AIRISの詳細は以下をご覧ください。

AIRISのテーママーク 出典:三菱重工

(注2)MPUは「Micro Processing Unit」の略です。次世代宇宙用MPUの詳細は以下をご覧ください。

(注3)RAISE-4は「RApid Innovative payload demonstration SatellitE-4」の略で、 JAXAの「革新的衛星技術実証4号機」で打ち上げられた衛星の1つです。RAISE-4の詳細は以下をご覧ください。

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