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DSEI Japan 2025 短報──スカイトン

  • 日本の防衛

2025-6-1 10:55

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。5月23日から出展ブースの展示内容を個別にお届けしてきた速報・短報は、こちらの記事で打ち止めだ。

 DSEI Japan 2025には多くの企業が出展したが、驚いたのは、ロシアによる侵略を受けているウクライナからも数社の出展があったことだ。

 そのうちのひとつスカイトン(Skyeton)は、2006年に設立されたウクライナの航空機メーカーだ。当初はウルトラライトプレーン(K-10スイフト)を手掛けていたが、2015年から無人航空システム(UAS)に転向した。

ウクライナのUASメーカー、スカイトン社の展示ブース。無人機システム一式以外には迷彩スーツなどを展示していた 写真:編集部

 現在の主力製品「レイバード」(Raybird)は、2018年に「ACS-3」の名称でウクライナ軍に採用され、2022年以降、戦場における重要な空中偵察ツールとなった。ウクライナがロシアの侵略を受けた後、国外に2つの生産拠点を開設し、製造した機体を戦線へと投入している。

レイバードUASの機体展示。ランチャーにセットした状態で展示されている。これまでに35万時間以上飛行しており、ウクライナ戦争での平均ミッション時間は8時間とのこと 写真:編集部
下から仰いだレイバードUASの機体。胴体下に滑空爆弾を抱えている。レイバードは偵察、目標照準、攻撃等に使用できる 写真:編集部

 DSEI Japan 2025に展示していたのは、機体、発射レール、アンテナ、コントロールシステム等からなるレイバードUASと複数のミッション・ペイロードである。レイバードはさほど大きくない機体だが、これら5kgのペイロードを搭載して24〜28時間の航続時間を持つ。

レイバードの胴体下に取り付ける各種ペイロード。奥からマルチセンサー、偵察カメラ、滑空爆弾、SAR(合成開口レーダー)、クアッドコプター 写真:編集部
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