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統合作戦司令官が仏領ポリネシア統合軍司令官と懇談 インド太平洋地域の安全保障協力を協議(10月23日)

  • 日本の防衛

2025-10-27 13:22

 防衛省 統合作戦司令部は令和7(2025)年10月23日(木)、南雲 憲一郎(なぐも・けんいちろう)統合作戦司令官がギョーム・パンジェ 仏領ポリネシア統合軍司令官兼太平洋海軍管区司令官の表敬訪問を受け、懇談を行ったことを発表した。発表内容の全文は以下の通り。

仏領ポリネシア統合軍司令官兼太平洋海軍管区司令官との懇談について

 10月22日、統合作戦司令官はギョーム・パンジェ(海軍少将) 仏領ポリネシア統合軍司令官兼太平洋海軍管区司令官(Rear admiral Guillaume Pinget, Joint Commander of the French Armed Forces in French Polynesia)による表敬訪問を受け、懇談を行いました。
 フランスは、インド洋および太平洋島嶼部に領土を保有し、インド太平洋地域に常続的な軍事プレゼンスを有する唯一のEU加盟国であり、わが国と歴史的にも深い関係を持つ特別なパートナーです。
 インド太平洋に海外領土を有するフランスは、インド太平洋地域の安全と安定の両面で重要な役割を果たしています。特に2018年にインド太平洋戦略を始動した以降は、インド太平洋地域への関与を一層強化しており、同地域において陸海空自衛隊との共同訓練、米軍等を含む共同訓練が精力的に推し進められてきたところです。
 現在、わが国及びその周辺海空域において令和7年度自衛隊統合演習を実施中であり、自衛隊の統合作戦能力の強化等を図っています。また、並行してわが国周辺海空域において令和7年度海上自衛隊演習が行われており、海上自衛隊と米海軍、米海兵隊、オーストラリア海空軍、カナダ海空軍、ニュージーランド空軍及びフランス海軍との連携の強化が期待されているところです。
 統合作戦司令官は、仏領ポリネシア統合軍司令官兼太平洋海軍管区司令官による訪問を歓迎するとともに、フランスがインド太平洋国家であり、特に南太平洋(ニューカレドニア、仏領ポリネシア、ワリス・フテュナ)におけるフランスのプレゼンスの重要性を再確認し、自衛隊の領域横断作戦を含む統合作戦能力の強化と同盟国及びフランスをはじめとした同志国との連携を一層強化することにより、インド太平洋地域における抑止力及び対処力を高め、自由で開かれたインド太平洋の実現に寄与することを強調しました。
 両司令官は、一昨年の「特別なパートナーシップ」の下での日仏協力のロードマップ (2023-2027年)や昨年のG7防衛共同宣言などの内容を確認するとともに、これを踏まえつつ相互の情勢認識について共有し、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識のもと、日仏防衛協力・交流の一層の進化に向けて意見を交換しました。
 統合作戦司令部は今回のハイレベル交流の結果を踏まえ、自衛隊の統合作戦能力の強化及び日仏の連携強化に全力で取り組んでまいります。

写真:統合作戦司令部
写真:統合作戦司令部
写真:統合作戦司令部

(以上)

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