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Synspective、小型SAR衛星コンステレーションを共有する新プログラム「OMNIA」を発表(9月15日)

  • 日本の防衛

2026-9-18 17:47

 株式会社Synspectiveは令和8(2026)年9月15日(火)、小型SAR衛星コンステレーションの能力を複数ユーザーで共有する新プログラム「Synspective OMNIA」について、以下のとおり発表した。

(参考)現在、Synspectiveが運用する小型SAR衛星「StriX」のイメージ 画像:株式会社Synspective

Synspective、小型SAR衛星コンステレーションを共有する新プログラム「Synspective OMNIA」を発表

 小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売と解析ソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、顧客のDecision autonomy(意思決定の自律性)と経済効率性を両立させる新たなプログラム「Synspective OMNIA」を発表します。
 現在、安全保障や防災領域を中心に、天候や昼夜を問わず広域の観測を、高頻度で実現するSAR衛星コンステレーションの需要が急速に高まっています。多くの政府・企業が、SAR衛星データとその解析能力を自由に、そしてセキュアに使うことを望んでいます。一方で、政府・企業が単独で衛星システムを構築・維持する場合、多額の初期投資や継続的な運用保守費用が発生するだけでなく、観測対象となる地域外ではその観測キャパシティが使われない非効率性が問題視されていました。
 「Synspective OMNIA」は、衛星コンステレーションの能力を複数ユーザーで共有(シェアリング)するフラグシッププログラムです。本プログラムへの参加により、顧客は巨額の投資を行うことなく、特定地域とパスにおける優先的な観測・データ取得権を確保し、意思決定における主権と経済合理性を両立した衛星データ利用を実現できます。

既存コンステレーションに加え、新規コンステレーションの構築を推進

 当社は現在、自社StriXシリーズによる30機以上のコンステレーション構築を進めていますが、本プログラムでは、それとは別に新たなコンステレーションの構築を目指します。両コンステレーションを組み合わせることで、観測頻度・冗長性・地域カバレッジをさらに高め、顧客ごとの優先的なアクセス権をより柔軟に提供することが可能となります。

Synspective OMNIAが提供する価値

1 投資効率およびコストの最適化
 衛星本体および地上設備の整備・運用費を単独で負担し、それらすべてを占有するモデルに対し、当プログラムでは、顧客は特定地域とパスにおける必要データキャパシティ分のみを所有・管理し、余剰キャパシティは他顧客とシェアします。また、必要に応じて、共有されているキャパシティをその都度追加で購入することも可能です。これにより、不要なキャパシティへの過剰投資を回避し、投資対効果を改善します。
2 観測の高頻度化と冗長性の獲得
 少数の衛星を所有し運用するモデルでは観測頻度が1日数回程度に限定され、高頻度観測が要求される安全保障や災害対応では不十分です。大規模な衛星コンステレーションを活用することで、全球規模でより高頻度なデータ取得が可能となります。また、一部の機体に不具合が生じた場合でも代替機によるバックアップが機能し、運用の継続性が担保されます。
3 衛星コンステレーションに対するセキュアなアクセス
 当社の技術力は、高度な安全保障基準を求める防衛省のデータ提供事業者に選定されるなど、高い信頼を得ています。高度な秘匿性やローカル環境での直接制御を求める防衛・インテリジェンス機関向けには、自国地上局への直接ダウンリンクも可能とし、多様なニーズに対応してまいります。
4 継続的な技術のアップデート
 衛星を所有し運用するモデルでは、所有した時点でのシステム構成技術によって固定され、経年による技術的陳腐化が避けられません。技術のアップデートには再度の巨額投資を要します。当プログラムにおいては、当社が最新世代機への更新・補填を行うため、契約期間を通じて常に最新の観測機能および解析技術を利用可能です。
5 データ解析能力の獲得
 本プログラムでは、衛星コンステレーションのキャパシティだけでなく、当社が強みとするSARデータの解析技術との親和性を重視した設計を目指します。目的に応じた解析ソリューションの導入・カスタマイズを通じて、顧客はSARデータの取得にとどまらず、意思決定に資する情報を得ることが可能です。

株式会社Synspective 代表取締役CEO 新井元行のコメント

 「宇宙から得られる情報は、様々なリスクに直面するこれからの時代、世界中で広く使われるべきだと考えています。Synspective OMNIAは、各国・企業が自らの情報主権を保ちながら宇宙を活用できるようにするための仕組みであり、そのための現実的な一歩です。同時に、新たなコンステレーションにより運用体制を拡大していくことで、一つの国や組織だけでは到達できなかった地球全体を見渡せるシステムを協創していくことになります。プログラム名に冠した「OMNIA」は、あらゆる観測能力を共有し、あらゆる場所を、誰もが自らの目で見て、理解ができるようにする、という思いが込められています。次世代のための新たなインフラをつくるというミッションに向けた、強いコミットメントです。」
(以上)

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