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JA2024速報──ナブテスコ[W2-096]

  • その他

2024-10-18 08:03

2024年10月16日から19日まで開催されている「2024国際航空宇宙展」(JA2024)。主要出展ブースの展示内容を、短い記事にまとめてお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

ナブテスコの展示はやはり、アクチュエータが主役であった 写真:井上孝司

 ナブテスコの航空機関連製品といえば、動翼を動かすためのアクチュエータである。

 JA2024では、ボーイングの旅客機777Xで使われている油圧式アクチュエータに加えて、電動式のアクチュエータや、電動・油圧式のアクチュエータが登場している。動かすのに大きな力が要る場面では、まだ油圧を用いる場面が多いが、補助翼やフラップでは電動式の事例が増えているという。

 さらに、アクチュエータで動翼を動かすための部材を、金属製品から複合材料に替えて軽量化したものを展示していた。これについては、同じパーツで金属製と複合材料製の両方を、手に持って比較することができた(なお、これらの製品は撮影禁止)。

 ちなみに、ナブテスコのかつての社名は「日本エヤーブレーキ」で、鉄道車両用の空気ブレーキ装置が祖業である。だから今でも鉄道車両用のブレーキ装置を手掛けているほか、山陽新幹線の駅などに設置されている可動式ホーム柵もナブテスコが関わっている。

(以上)

井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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