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民間の通信衛星コンステレーションを活用した衛星通信実証の進捗状況

  • 防衛省関連

2024-5-25 14:59

 防衛省は令和6(2024)年5月24日(金)13時00分、衛星コンステレーション(多数の小型人工衛星を連携させて一体的に運用するシステム)を活用した衛星通信実証の進捗状況について下記のように公表した。

 宇宙空間の安定的利用に対する脅威が増大する中、複数の通信衛星網を活用する等、衛星通信の抗たん性を向上させることがますます重要となっている。このため、防衛省・自衛隊は、民間の通信衛星コンステレーションの活用可能性について検証する実証事業を行っている。
 令和5年1月から令和6年3月にかけては、SpaceX(スペースエックス)社の衛星通信網「Starlink」(スターリンク)を提供するKDDI株式会社と契約し、陸海空の部隊において実証を行った。
 この実証の概要は以下の通り。

実証概要

 運用の場面を想定し、運搬・開設・撤収の容易性や通信性能、耐環境性・耐久性等について試験・評価した。

 また、防衛省・自衛隊は、令和6年能登半島地震に係る災害派遣においても「Starlink」を活用した。本実証等を踏まえ、「Starlink」については一定の活用可能性が検証されたことから、令和6年度には各自衛隊において「Starlink」のサービス利用を進める。

 さらに、令和6年2月27日には、Eutelsat OneWeb(ユーテルサット ワンウェブ)社の衛星通信網「OneWeb」の販売パートナーであるソフトバンク株式会社と契約を締結しており、今後、こうした同様の実証を行っていく。

 衛星通信は自衛隊の活動の基盤であり、両実証事業の結果等も踏まえ、民間の通信衛星コンステレーションの最適な活用について引き続き検討を行う。

輸送及び展開地での開設の様子 写真:防衛省
令和6年能登半島地震災害派遣におけるスターリンクの活用の様子 写真:防衛省
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