日本の防衛と安全保障の今を伝える
[Jディフェンスニュース]

site search

menu

Jディフェンスニュース

木原防衛大臣、6月18日の記者会見 プーチン大統領の北朝鮮訪問やオスプレイについて

  • 防衛省関連

2024-6-19 08:08

 令和6(2024)年6月18日(火)9時35分~9時40分、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣は、国会議事堂本館内閣議室前において閣議後会見を行った。
 大臣からの発表事項はなく、記者からの質問に大臣が答えた。

記者との質疑応答

プーチン露大統領の訪朝について

記者 :ロシア大統領府は、プーチン大統領が18日から19日の日程で北朝鮮を訪問すると発表しました。ロシアは弾薬などの供給を受ける見返りに、北朝鮮に軍事技術を提供していると指摘されるなど、両国は急速に関係を強化してきていると思います。
 今回の訪朝でさらに連携が進むとみられますが、防衛省としてどのように見ているかお聞かせください。

大臣 :プーチン大統領が、18日の火曜日から19日の水曜日にかけて、北朝鮮を訪問するという旨は、ロシア大統領府が発表したということで承知をしております。露朝首脳会談の見通しについてでありますが、この点予断を持ってお答えすることは適当でないと考えますが、一般論としましては、露朝間の軍事的な連携・協力の強化等を含め、我が国を取り巻く地域の安全保障環境は一層厳しさを増していると考えています。
 その上で、昨年以降、北朝鮮からロシアへの軍事装備品及び弾薬の供与が行われたほか、北朝鮮からロシアへの弾道ミサイルの供与が行われ、さらに、ウクライナに対して使用されたということが明らかになっています。これらの兵器の移転は、ウクライナの人々の苦しみを増大させ、ロシアの侵略を支援し、国際的な不拡散体制を損なうものであります。
 また、北朝鮮との間の武器及び関連物資の移転等は関連の安保理決議において全面的に禁止されておりまして、こうした観点からも、我が国を含む関係国は、北朝鮮からロシアへの武器供与を強く非難してまいりました。北朝鮮が核・ミサイル戦力の増強を継続する中で、ロシアによる北朝鮮製の弾道ミサイルのウクライナにおける使用は、北朝鮮に技術的及び軍事的知見を与えるおそれがあり、我が国の安全保障の観点から懸念しています。
 防衛省としては、引き続き、関連情報の収集、そして分析を行うとともに、関連の安保理決議の完全な履行も含めて、米国、韓国をはじめとする国際社会と緊密に連携していく、そういう考えであります。

オスプレイの安全性について

記者 :オスプレイに関して伺います。
 先日のアメリカ下院での米海軍司令官の発言について、アメリカ側に確認されるとのことでした。その後、オスプレイの安全性ですとか説明の詳細についてアメリカ側からありましたら、そのやり取りについて教えてください。

大臣 :御指摘の議会での発言については、現在、その詳細を米国に確認しているところでありますが、具体的なやり取りについては、米側との関係もあるために、お答えは差し控えなければいけないということを御理解いただきたいと思います。
 その上で、昨年の米軍オスプレイの墜落事故を受けた日米間の確認作業の中では、特定された事故原因や当該原因に対応した各種の安全対策について、しっかりと共有をされています。各種の安全対策の措置を講じることにより、安全に飛行を行うことは可能であります。
 飛行の安全確保が最優先であるということは、私とオースティン国防長官を含む、日米間のあらゆるレベルで確認をしておりまして、引き続き、日米で協力しながら、安全確保に万全を期してまいります。

bnrname
bnrname

pagetop