木原防衛大臣、日韓、日米韓防衛相会談後の臨時記者会見(7月28日)
- 防衛省関連
2024-7-31 09:11
令和6(2024)年7月28日(日)11時18分~11時26分、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣は、防衛省A棟1階エントランスにおいて日米韓防衛相会談後の臨時記者会見を行った。
内容は、以下のとおり。
大臣からの発表事項
大臣 :日韓及び日米韓防衛相会談実施後の報告を申し上げます。
まず、本日8時50分から約30分間、韓国のシン国防部長官との間で日韓防衛相会談を実施いたしました。また、9時45分から約1時間、米国のオースティン長官とシン長官との間で日米韓防衛相会談を実施いたしました。
まず、日韓防衛相会談では、両国を取り巻く地域情勢が厳しさを増す中、日韓・日米韓防衛協力が益々重要であるという認識を共有するとともに、両国の防衛協力・交流を活性化させるため、具体的な取組を進めていくことで一致いたしました。
初めての日本開催となる日米韓防衛相会談では、日米韓3か国による安全保障協力枠組みの覚書に署名いたしました。この覚書では、これまでアドホックに行ってきた政策協議や共同訓練などについて、3か国が継続的に実施することを文書の形で定めることにより、3か国の安全保障協力を制度化するものであります。また、3か国の間では、来年の日米韓防衛相会談を、韓国で開催することで一致いたしました。
安全保障環境が大変厳しい中において、防衛省・自衛隊としては、日韓・日米韓及びこれらを含む多国間での防衛協力を一層深めていきたいと考えています。
記者との質疑応答
日米韓の覚書について
記者 :冒頭御説明のあった日米韓の覚書についてですが、改めてその内容を具体的に御説明いただきたいのと、3か国の安保協力を制度化するものだという言及がありましたが、制度化することの意義、狙いについて伺います。
大臣 :シンガポールでシャングリラダイアローグがあった際にですね、そのサイドで実施しました日米韓の防衛相会談において、3か国の間で政策協議などの日米韓の安全保障協力を制度化することで、その当時一致をしておりました。そして、その後3か国での調整を進めてきたところであります。この度の日米韓防衛相会談において、この制度化のための覚書を3か国間で締結したということになります。
覚書においては、これまでも行ってきた政策協議、北朝鮮ミサイル警戒データのリアルタイム共有、そして共同訓練などについて、3か国が継続的に実施する意図を有することを、文書の形で定めています。
具体的に申し上げますと、いくつか申し上げると、3か国の閣僚級会合、防衛実務者協議、参謀総長等会議を各国での持ち回り開催を基準に毎年開催すること、北朝鮮ミサイル警戒データのリアルタイム共有について、緊密な連絡と連携を強化すること、昨年12月に共同で策定した複数年にわたる3か国の訓練計画も踏まえ、「フリーダム・エッジ」を含む3か国の共同訓練を組織的かつ効率的な態様により実施していくこと、防衛交流・協力を推進することなどを定めております。
この覚書の締結により、日米韓の3か国協力は、様々な国際情勢の変化の下でも揺るがない、より強固なものとなりました。引き続き、この覚書に基づいて3か国協力強化のための取組を継続していくことで、地域の平和と安定に貢献をしてまいります。
日韓防衛協力・交流について
記者 :日韓について1問お願いします。韓国との防衛協力について冒頭ありました具体的な取組の内容についてお願いいたします。
大臣 :日韓防衛協力・交流について、ということでございますが、意見交換を行いまして、6月の日韓防衛相会談で一致した日韓防衛実務者対話及び自衛隊と韓国軍のハイレベル交流が7月に再開もしております。そういったこともまず歓迎をいたしました。
さらに、日韓防衛協力・交流を活性化させるために、防衛大臣間の相互訪問の活性化であるとか、あるいは幕僚長級の相互訪問再開であるとか、あるいは各軍種間の実務者協議の再開であるとか、また、日韓捜索・救難共同訓練の再開を含む部隊間交流の活性化等について調整を行っていくとともに、共同で年間交流計画というものを作成するということで一致したところであります。
防衛省・自衛隊としては、「自由で開かれたインド太平洋」を共通の目的としまして、様々な分野において協力・交流を推進しつつ、引き続き日韓安全保障協力を強化していく所存です。
記者 :日韓で共同訓練が今後増えていくに当たって、RAA、円滑化協定みたいな必要性については、大臣どのように思われますか。
大臣 :6月に長く途絶えていた、韓国とのですね、防衛交流・協力ということがこれから制度化していこうということで一致し、それからわずか2か月足らずでですね、今私が先ほど申し上げたような、いくつかの交流の具体化が決まりました。それ以降のことについてはですね、これから少しずつですね、お互いに胸襟を開いて話していくということになるのだと思います。今日の時点では、まだそういったことは話をしておりません。
記者 :先ほど3か国のですね、来年は韓国で開く、日米韓をですね、一致したということですが、それとは別にですね、日韓でもまた大臣級の、閣僚級の会談を開いていくということで、これ訪韓のタイミングとかというのは来年の日米韓に合わせて、というふうにお考えなのか、それよりもまた別途こういう機会を設けるというふうにお考えなのか。
大臣 :日韓の間では様々な分野において協力・交流推進しつつ、日韓防衛当局の相互信頼の強化に努めていくこととしているわけですが、こうした観点から防衛大臣、私の訪韓についても間を置かずに実施することというのは重要ではないかというふうに考えております。
以上
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