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第3回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を実施(8月20日)

  • 防衛省関連

2024-8-23 10:01

 防衛省は令和6(2024)年8月21日(水)04時40分、インド・デリーを訪問中の上川陽子(かみかわ・ようこ)外務大臣、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣が、8月20日(現地時間)スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣及びラージナート・シン・インド国防大臣との間で、第3回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を実施したことを公表した。会合は、現地時間18時10分から20時05分まで約2時間にわたり行われ、会合後には、共同声明が発出された。
 内容は以下の通り。

第3回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)

 現地時間8月20日(日本時間同日)、インド・デリーを訪問中の上川陽子外務大臣及び木原稔防衛大臣は、スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr. Subrahmanyam Jaishankar, Minister of External Affairs of India)及びラージナート・シン・インド国防大臣(H.E. Mr. Rajnath Singh, DefenceMinister of India)との間で、第3回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を実施したところ、概要は以下のとおりです。
 会合は、現地時間18時10分から20時05分まで約2時間にわたり行われ、会合後には、共同声明が発出されました。

総論

 四大臣は、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の立ち上げから10年目の節目となる年に、第3回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)が開催されたことを歓迎しました。
 四大臣は、年次相互訪問としてのモディ首相訪日も念頭に、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」実現に向けた協力、二国間の安全保障・防衛協力、地域・国際情勢について議論し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力

(1)四大臣は、価値観を共有する民主主義国家として、FOIPの実現に向けた協力の更なる推進とともに、国連憲章の原則、主権と領土一体性の尊重、武力による威嚇又は武力の行使に訴えることのない紛争の平和的な解決に立脚したルールに基づく国際秩序の維持・強化へのコミットメントを確認し、全ての国がいかなる一方的な現状変更の試みをも控える必要性を強調しました。この観点から、日米豪印の枠組みを含め、協力を進めていくことで一致しました。

(2)四大臣は、ASEANとの協力の重要性について議論し、日印両国として引き続きASEAN一体性・中心性を支持していくことや、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」との具体的協力の重要性を確認しました。

安全保障・防衛協力

(1)四大臣は、国際情勢が厳しさを増す中、価値や原則を共有する日印両国の安全保障・防衛協力の重要性を踏まえ、2008年(平成20年)の日印「安全保障協力に関する共同宣言」を改定することで一致しました。

(2)四大臣は、二国間・多国間の重層的な共同訓練の実施の重要性で一致するとともに、航空自衛隊の戦闘機等が、インド空軍が主催する多国間共同訓練「タラン・シャクティ」に参加することを歓迎しました。

(3)四大臣は、経済安全保障分野での協力を強化するとともに、サイバー、宇宙といった分野でも連携していくことで一致しました。

(4)四大臣は、二国間の防衛装備・技術協力の重要性を再確認し、艦艇搭載用複合通信空中線「ユニコーン」の移転実現に向けた調整の進展を評価するとともに、防衛装備・技術分野の将来的な協力を推進していくことで一致しました。

(5)四大臣は、その他の二国間協力として、インドにおける艦艇整備分野での協力について、海自及びインド海軍の間で検討が進められていることも歓迎しました。

(6)四大臣は、WPSについても両国の協力を具体化できるよう連携していくことで一致しました。

地域・国際情勢

 四大臣は、東シナ海・南シナ海、北朝鮮、南アジア、ウクライナ情勢、中東情勢等についても意見交換を行いました。

写真:防衛省
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