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防衛省、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況を更新(11月8日)

  • 日本の防衛

2024-11-12 10:00

 防衛省は令和6(2024)年11月8日(金)、ロシア軍によるウクライナ侵略の状況について、最新情報を更新した。
 防衛省では2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、およそ1週間おきにマップ上にその状況をまとめ、公式サイトにおいて公表し続けている。
 今回の更新はこちらのとおり。

ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2024年11月8日時点)

 ウクライナ軍が露西部クルスク州への越境攻撃を実施する一方、ロシア軍は、同攻撃に対応しつつも、ウクライナ東部への攻勢及びウクライナ全土に対するミサイル・無人機攻撃を継続している模様です。

ロシア軍によるウクライナ侵略の状況(2024年11月1日時点) 資料出典:防衛省

※以下は地図に記入された文字の書き出しです。一部の略語・略号は元の言葉に書き改めています。

戦闘による人的被害・物的損耗の状況

戦闘による人的被害・物的損耗の状況
ロシア軍:死者約18万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約20万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)
:死傷者64.8万人以上(英国防省24年10月7日)

ウクライナ軍:死者3.1万人(ゼレンスキー大統領24年2月25日)
:死者約8万人、負傷者約40万人(WSJ24年9月17日)

ウクライナ市民:死者10,582人以上、負傷者1万9,875人以上(UN24年2月22日)

戦況など

・ゼレンスキー大統領は、ウクライナが越境攻撃を行うクルスク方面に、ロシアがこれまで約4万5千人の兵士を移動させたと発言(10月31日)

・シルスキー総司令官は、ウクライナ軍が現在、ロシアの全面侵攻が開始して以来、とりわけ激しいロシア攻勢を食い止めていると発言(11月2日)

・ウクライナ国防省情報総局は、ロシアの攻勢が最も活発であるのはポクロウスク方面及びクラホヴェ方面であると発表(11月7日)

・ロシア国防省は、10月31日にドネツク州ヤスナ・ポリャーナ村、11月1日に同州レオニディウカ村、同州ノヴォウクラインカ村、同州シャフタルスケ村、2日にハルキウ州ペルショトラヴネヴェ村、ドネツク州クラヒウカ村、3日に同州ヴィシュネヴェ村、6日に同州アントニウカ村、同州マクシミウカ村、7日に同州クレミンナ・バルカ村を解放したと発表

・ウクライナメディアは、ウクライナ情報総局の自爆型無人機が、ロシアカスピ小艦隊(ロシア・ダゲスタン共和国カスピークス市に位置)を初めて攻撃したと報道(11月6日)

・ ウクライナ・ザポリッジャ州軍政長官は、ロシアの無人機や砲撃等により、7名が死亡したほか、25名が負傷したと発表(11月6日)

・ウクライナのキーウ市長は、ロシア無人機攻撃により集合住宅で火災が発生と言及。同市軍政長官は、同市に対するロシア無人機攻撃により、2名が負傷と発表。空襲警報は8時間継続した模様(11月7日)。

・ウクライナ情報総局は、ロシアが派兵された北朝鮮兵士に対して、迫撃砲、小銃、機関銃、狙撃銃、フェニックスATGM、RPG-7等の兵器を提供したと発表(11月2日)

・米国防省報道官は、11,000人から12,000人の北朝鮮部隊がロシアに所在しているが、戦闘への参加については裏付けが取れていない旨発言(11月4日)

・韓国国防部報道官は、ロシアに派遣された北朝鮮兵士のうち、相当数がクルスク州を含む前線に派遣されたと旨発言(11月5日)

・ウクライナ国防相は、ウクライナ部隊と北朝鮮部隊の間でクルスク州において初めて小規模な衝突が発生したとしつつ、大規模な衝突は数週間後になる旨発言(11月5日)

資料源:ウクライナ政府機関ウェブサイト、ロシア大統領府ウェブサイト、ISW等

(以上)

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