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大型潜水無人機に搭載する小型ROVを展示──技術シンポジウム2024

  • 日本の防衛

2024-11-18 15:45

今年も11月12、13日(火・水)に開かれた、防衛装備庁が主催する「技術シンポジウム2024」。毎日1本、注目の展示をご紹介していきます。稲葉義泰 INABA Yoshihiro

 防衛装備庁の「技術シンポジウム2024」において、艦艇装備研究所は「研究用多用途小型ROVの制作」という展示を行った。

写真:編集部(以下同じ)

「ROV」とは、Remotely Operated Vehicleの頭文字略語で、直訳すると「遠隔操作ビークル」。このROVは、実際に装備化を目指したものではなく、同研究所において研究試作を進めている「大型UUV(水中無人機)」に関連するものだ。

 大型UUVは、海中を自律航行し、多様な任務に対応することを目的につくられた試作無人機だ。長期間にわたり航行するため、魚網など海中の障害物を自ら認識し、回避する機能が必要となる。

大型UUVの模型

 研究用多用途小型ROVは、そうした魚網などが海中でどのようにセンサーで捉えられるかについてのデータを収集し、それを大型UUVのシステムに学習させることを目的としているとのこと。

 艦艇装備研究のメンバーが自作したもので、費用は60万円ほどだったという。

(以上)
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稲葉義泰INABA Yoshihiro

軍事ライターとして自衛隊をはじめとする各国軍や防衛産業に携わる国内外企業を取材する傍ら、大学院において国際法を中心に防衛法制を研究。著者に『「戦争」は許されるのか 国際法で読み解く武力行使のルール』『“戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊』(イカロス出版)などがある。

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