《レポート》在日米軍に「宇宙軍」が発足 司令官は宇宙軍大佐
- 日本の防衛
2024-12-5 13:55
令和6(2024)年12月4日(水)、在日米宇宙軍(US Space Forces -Japan)が発足し、米軍横田基地で発足式が挙行された。
この組織は、2019年12月に創設されたアメリカ宇宙軍の日本側の拠点であり、ハワイを拠点とするアメリカ インド太平洋宇宙軍を上部組織とする。まずは十数名規模での船出だとしている。
在日米宇宙軍の初代司令官にはライアン・C・ラートン宇宙軍大佐が就任し、米インド太平洋宇宙軍司令官のアンソニー・J・マスタリール准将から日本における指揮権を委譲された。
式典で挨拶に立った在日米軍および第5空軍司令官のスティーブン・F・ジョスト米空軍中将は、今回の発足について
「日米の強力な同盟は、いかなる領域においても来る課題に対処すべく強化され、自由で開かれたインド太平洋という理念を宇宙領域を含めて共に追求し続ける」
と語った。
さらにロシアによるウクライナの衛星システムへのサイバー攻撃を例に挙げ、宇宙領域において国際秩序を損なう脅威に対抗する、今後の戦略的重要性を強調した。在日米宇宙軍としては、北朝鮮の弾道ミサイルや中国の宇宙領域での軍事進出について情報共有し、新たな枠組みにより抑止力を強化することがねらいとみられる。
式典には航空自衛隊からも内倉浩昭(うちくら・ひろあき)航空幕僚長、鈴木康彦(すずき・やすひこ)航空総隊司令官らが来賓として参列した。
(以上)
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 人事発令 12月20日付け、将人事(海自1名、空自3名)
- 馬毛島の基地建設、12月の工事作業予定などを公表
- 人事発令 8月1日付け、1佐職人事(陸自191名、海自56名、空自34名)
- 防衛装備庁がスタンド・オフ防衛能力に関する事業の進捗状況を発表
- 陸上自衛隊員の懲戒処分を発表 部下隊員に対する適切な業務管理を怠ったため(12月5日)