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防衛省とインドネシア国防省による「海洋協力及び連結性会議」初開催(12月2~5日)

  • 日本の防衛

2024-12-12 13:13

 防衛省は令和6(2024)年12月10日(火)、12月2日(月)~5日(木)の期間に、インドネシア・ジャカルタでインドネシア国防省との共催により実施された「海洋協力及び連結性会議」の結果概要を発表した。
 発表内容は以下の通り。

海洋協力及び連結性会議」の日尼共催について(結果概要)

 令和6年12月2日(月)から5日(木)まで、防衛省・自衛隊は、インドネシア国防省との共催により「海洋協力及び連結性会議」を同国のジャカルタにて開催しました。
 本会議は、2023年11月にインドネシアで開催されたASEAN国防相会議(ADMM)において、ASEANの防衛当局としても「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を実施していくことが決定されたことを受け、その一環として初開催されたものです。本会議には、ホスト国インドネシアからはドニー・エルマワン国防副大臣が基調講演を実施し、共同議長としてインドネシア国防省防衛戦略総局長ウジャン・ダルウィス少将及び防衛省から有馬防衛政策局次長が参加しました。

 拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)参加国、東ティモール、太平洋島嶼国、インド太平洋地域に関するビジョン等を有する欧米諸国や機関が本会議に参加し、海洋安全保障における共通の課題や、共同訓練や能力構築をはじめとする地域間の連結性向上に資する取組に関して活発な意見交換が行われました。

 本会議では、共通の課題として違法・無報告・無規制(IUU)漁業や気候変動といった国境を越える課題や安全なシーレーンの重要性、そして海洋における緊張の高まりについて認識を共有しました。また、これらの課題に対処するために、相互理解、知見及び情報共有を通じた情勢認識の向上、各国の能力を踏まえた相互尊重に基づく協力、共同訓練や能力構築など既存の協力枠組みを活用した効果的・効率的な協力などについて意見交換を行いました。更に、人的交流並びに国際法の尊重と紛争の平和的解決の重要性について認識を共有しました。

 本会議は、2023年11月の第8回日ASEAN防衛担当大臣会合において、木原防衛大臣(当時)が提示した「防衛協力強化のための日ASEAN大臣イニシアティヴ:ジャスミン(Japan-ASEAN Ministerial Initiative for Enhanced Defense Cooperation: JASMINE)」の4つ目の柱(ASEAN・日本・太平洋島嶼国の連携の支持)や、2024年3月の第2回日・太平洋島嶼国国防大臣会合において、同大臣が提示した「三つの原則」の第3の原則(太平洋島嶼国・日本・ASEANの連携の支持)に資するものです。

 防衛省・自衛隊としては、ASEANの中心性・一体性を強く支持し、こうしたASEAN主導の枠組みを通じて諸外国との連携を一層強化し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続き積極的に貢献していきます。

写真:防衛省
写真:防衛省
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写真:防衛省

(以上)

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