中谷防衛大臣、北朝鮮による弾道ミサイル発射事案後の臨時会見(1月6日)
- 日本の防衛
2025-1-8 11:15
中谷 元(なかたに・げん)防衛大臣は、令和7年1月6日(月)の北朝鮮による弾道ミサイル発射事案を受け、同日11時10分~11時13分(現地時間)にホテル・インドネシア・ケンピンスキー・ジャカルタで臨時記者会見を実施した。
内容は、以下のとおり。
発表事項
大臣 :北朝鮮は本日12時1分頃、北朝鮮内陸部から、少なくとも1発の弾道ミサイルを、北東方向に向けて発射をいたしました。
詳細については、現在、日米韓で緊密に連携して分析中でありますが、発射された弾道ミサイルは、最高高度約100km程度、約1,100km程度飛翔し、落下したのは朝鮮半島東の日本海であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外であると推定をしております。
政府より付近を航行する航空機や船舶への情報提供を行ったところ、現時点において、被害報告などの情報は確認をされておりません。
総理には、本件について直ちに報告を行いました。総理からは 1.情報収集・分析に全力を挙げて、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うということ、2.航空機、船舶等の安全確認を徹底をすること、3.不測の事態に備え、万全の態勢をとること。この3点についての指示がありました。
政府においては、官邸の危機管理センターに設置をしています北朝鮮情勢に関する官邸対策室、ここにおいて関係省庁からの情報を集約をするとともに、緊急参集チームを招集をし、対応について協議を行いました。
また、防衛省においては、総理の指示を受けまして、私から、まず、防衛省において、1.米国、韓国等と緊密に連携をしつつ、情報収集・分析に全力を挙げるということ、2.不測の事態の発生に備え、引き続き警戒監視に万全を期すということ、この2点についての指示を出しました。
これまでの弾道ミサイル等の度重なる発射も含めまして、一連の北朝鮮の行動は我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであります。また、このような弾道ミサイルの発射は、関連する安保理決議に違反をし、国民の安全に関わる重大な問題であります。我が国としては、北朝鮮に対して、厳重に抗議をし、強く非難をいたしました。
国民の生命・財産を守り抜くために、引き続き米国や韓国等とも緊密に連携をし、情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げるとともに、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表するということといたしております。
質疑応答
記者 :抗議をしたっていうのは、日本政府として外交ルートで、ということでいいですよね。
大臣 :はい、そうです。
(以上)
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 防衛省人事発令 1月1日付け、昇任1佐人事(陸自52名、海自15名、空自24名)
- 馬毛島の基地建設、1月の工事作業予定などを防衛省九州防衛局が公表
- 防衛装備庁発令 1月1日付け人事(防衛技官2名)
- 第216回臨時国会に、自衛官の俸給月額やボーナス引き上げについての法律案が提出
- 防衛省人事発令 2024年12月31日付け、指定職人事(防衛事務官1名)