日・イスラエル外相会談を実施(5月13日) ガザ・中東情勢の平和的解決を要求
- 日本の防衛
2025-5-15 12:10
外務省は令和7(2025)年5月13日(火)、同日に実施された日・イスラエル外相会談の結果を以下のように公表した。
岩屋毅(いわや・たけし)外務大臣は、民間人保護や停戦に向けた交渉再開、国際法の遵守による「二国家解決」と中東地域情勢全般について平和的解決を要求した。
全文は以下のとおり。
日・イスラエル外相会談(結果)
5月13日、午後5時15分から約60分間、岩屋毅外務大臣は、大阪・関西万博に際して訪日中のギデオン・サアル・イスラエル国外務大臣(H.E. Mr. Gideon Sa’ar, Minister of Foreign Affairs of the State of Israel)との間で外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭、岩屋大臣は、大阪・関西万博に際してのサアル外相の訪日を通じ、両国国民の間で相互理解が深まることへの期待を示しました。これに対し、サアル外相は、今般の訪日を機会に両国関係を一層前進させていきたいとの期待を述べました。
2 ガザ情勢に関し、岩屋大臣は、改めてハマス等によるテロ攻撃を断固として非難した上で、現地の壊滅的な人道状況、特に軍事作戦の再開により民間人を含む多くの死傷者が再び発生していることについて深刻な懸念を表明しつつ、イスラエルを含む全ての当事者に対し、交渉に立ち戻り、人質の解放及び停戦合意の継続に向けて誠実に取り組むよう強く求めるとともに、民間人保護と人道支援の確保といった、国際人道法を含む国際法の遵守を強く求めました。また、岩屋大臣は、「二国家解決」の重要性を改めて強調しました。これに対し、サアル外相からイスラエルの立場につき説明がありました。
3 また、中東地域情勢全般について、岩屋大臣は、事態の更なるエスカレーションは国際社会全体の利益にならないとして、イスラエルを含む全ての当事者に対し、最大限の自制と対話による平和的解決を求める旨を強調しました。これに対し、サアル外相からは、イスラエル側の立場について説明がありました。
4 両外相は、あらゆるレベルでの様々な協議枠組みや会談機会を活用し、引き続き日・イスラエル関係及び地域・国際情勢について意思疎通を行い、中長期的な観点から二国間関係について協議していくことで一致しました。
(以上)
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