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DSEI Japan 2025 短報──ジェネラル アトミクス

  • 日本の防衛

2025-5-24 22:55

2025年5月22日から21日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 複合企業体ジェネラル アトミクスのうち、無人機と、そこに搭載するセンサー機材を主な事業分野としているのがエアロノーティカル・システムズ部門(GA-ASI)だ。
 日本では、海上保安庁と海上自衛隊がMQ-9Bシーガーディアンを導入済み、あるいは導入を決めており、一気にプレゼンスを高めてきた。

 DSEI Japanにおける展示の柱は、まず、フォード級空母が装備する電磁カタパルトEMALS(Electromagnetic Aircraft Launch System)と先進着艦拘束装置AAG(Advanced Arresting Gear)。これらはフォード級空母の模型による展示。

フォード級空母の模型。昨年のJA2024で出ていたものと同じではないだろうか 写真:井上孝司
電磁カタパルトEMALSの部分 写真:編集部
先進着艦拘束装置AAGの部分 写真:編集部

 そして、上から吊り下げられていたのが、MQ-9B STOL(短距離離着陸)型。

頭上にはMQ-9短距離離着陸型の模型。翼幅を19mに縮める一方で翼弦長を増やした、既存モデルとは異なる主翼を装備している 写真:井上孝司
同じ模型を後方から。主翼の変更によって短距離離着陸性能を高めることで、艦上運用も可能になる 写真:Jウイング編集部

 MQ-9とAIの合わせ技に関する展示も行われた。GA-ASIでは、無人機に対する任務割り当てや、そこから得られたデータの処理・配信を受け持つSTARE(System for Tasking And Real-Time Exploitation)というシステムを持っている。そこにOptixという会社のデータ処理・分析機能を組み合わせることで、効率的、かつ確実な任務遂行につなげようとしている。

受付カウンターには、米空軍が推進している無人戦闘用機CCA(Collaborative Combat Aircraft)の候補機、ギャンビット(Gambit)ファミリーのYFQ-42Aの模型が置かれていた 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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