三菱重工、ヤマハ発動機と共同研究中の中型無人機の飛行試験を実施(5月22日)
- 日本の防衛
2025-5-29 11:31
三菱重工株式会社は令和7(2025)年5月22日(木)、ヤマハ発動機株式会社と共同研究をおこなっているハイブリッドタイプ中型無人機の飛行試験を実施したことを発表した。
発表内容の全文と公開された写真は以下のとおり。
ハイブリッドタイプ中型無人機の飛行試験を実施 開発中の中型無人機に関しヤマハ発動機と共同研究
・ヤマハ発動機が研究開発する小型軽量発電ユニットを搭載したハイブリッドタイプ中型無人機の飛行試験を実施

三菱重工業とヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、以下、ヤマハ発動機)は、200kgを搭載可能な中型マルチコプター型無人機(以下、中型無人機)の開発に向けた共同研究を行っています。このたび、ヤマハ発動機が研究開発する小型軽量発電ユニットを搭載したハイブリッドタイプ(注)中型無人機の飛行試験を実施しました。両社は、中型無人機のハイブリッド化による航続距離の延長を目指し、今後も共同研究を継続していきます。
当社は、これまでの航空機開発・製造で培った技術により、中型無人機の開発を進めています。ハイブリッド化による航続距離の延長を目指し、ヤマハ発動機が研究開発する発電ユニットを活用するため、2024年3月に共同研究の実施について契約を締結しました。本共同研究では、発電ユニットを使うことで航続距離200km、最大積載量200kgを目指す、中型無人機の実現性を確認します。
この共同研究において当社は、ハイブリッドタイプ中型無人機の設計・製造、試験に取り組みます。ヤマハ発動機は、二輪車事業や四輪車向けエンジン事業で培った小型でハイパワーなエンジン技術と、最新の電動モーター技術を組み合わせ、小型軽量発電ユニットの研究開発に取り組みます。
4月中旬に当社の研究施設内で行った飛行試験では、中型無人機に、ヤマハ発動機が研究開発中の発電ユニットを搭載し、初浮上に成功しました。
本研究の試作機は、6月4日(水曜)~6日(金曜)に幕張メッセ(千葉市美浜区)で行われる展示会「Japan Drone 2025」で、当社ブースに展示予定です。
今後、中型無人機は、頻発する災害時に課題となる孤立地域への支援物資輸送や、物流量が少ない離島や山間部などの路線における物流効率化のためのトラックや船からの代替、送電鉄塔の建設・補修工事といった車でのアクセスが困難な山間部の工事における資材運搬などへの活用が期待されています。
三菱重工は今後も引き続き、無人機によるさまざまな課題解決に取り組むことで、安全・安心・快適な社会の実現に貢献していきます。
(注)ハイブリッドタイプとは、エンジンにより発電した電力を使い、各ロータを電動モーターで回転させる形式です。
【中型無人機の仕様】
・ペイロード(最大積載量):200kg
・航続距離:15km(バッテリータイプ)
200km(ハイブリッドタイプの将来計画)
・機体寸法:全長約6m
・動力:バッテリータイプ
ハイブリッドタイプ
・運搬容易性:離発着地までトラックで運搬可能
(以上)
◎下の[次の記事][前の記事]ボタンで、日本の防衛に関するニュース記事を次々にご覧いただけます。
Ranking読まれている記事
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将人事(陸自4名、海自4名、空自3名)
- 人事発令 12月4日付け、1佐職人事(空自5名)
- 人事発令 11月30日、12月1日付け 1佐職人事(陸自93名、海自45名、空自5名)
- 防衛装備庁発令 10月21日付け人事(防衛事務官2名、防衛技官1名)
- ノースロップ・グラマン社、IHIとグローバルな推進技術の発展に向け覚書を締結(12月3日)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、内閣承認人事(陸自2名、海自2名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将補人事(陸自12名、海自13名、空自13名)
- 人事発令 12月5日付け、1佐職人事(海自3名)
- レールガンの進捗状況を発表 極超音速兵器の撃墜めざす:防衛装備庁シンポジウム レポート③
- 人事発令 11月30日、12月1日付け 1佐職人事(陸自93名、海自45名、空自5名)
- 人事発令 12月4日付け、1佐職人事(空自5名)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将人事(陸自4名、海自4名、空自3名)
- 人事発令 11月28日付け、1佐人事(海自3名)
- ノースロップ・グラマン社、IHIとグローバルな推進技術の発展に向け覚書を締結(12月3日)
- 人事発令 11月25日付け、1佐人事(海自2名)
- 空自が米国で統合ミサイル防衛の実弾射撃訓練を実施(10月13日〜11月15日)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、内閣承認人事(陸自2名、海自2名)
- 人事発令 11月21日付け、1佐人事(海自4名)
- レールガンの進捗状況を発表 極超音速兵器の撃墜めざす:防衛装備庁シンポジウム レポート③
- 人事発令 11月30日、12月1日付け 1佐職人事(陸自93名、海自45名、空自5名)
- 人事発令 11月9日・10日付け、1佐職人事(空自9名、陸自2名)
- 人事発令 10月30日付け、1佐職人事(空自4名)
- 人事発令 11月21日付け、1佐人事(海自4名)
- 戦闘機と一緒に作戦行動する無人機、日本も作ってみた:防衛装備庁シンポジウム レポート①
- 人事発令 12月4日付け、1佐職人事(空自5名)
- 人事発令 11月5日付け、1佐人事(海自1名)
- 人事発令 令和7年8月1日付け、将補人事(陸自36名、海自11名、空自20名)
- 人事発令 令和7年12月16日付け、将人事(陸自4名、海自4名、空自3名)

