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DSEI Japan 2025 短報──システマティック

  • 日本の防衛

2025-5-28 22:45

2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

 システマティック(Systematic A/S)はデンマークのソフトウェア企業で、防衛分野では指揮統制ソフトウェア「Sitaware」で知られている。

 最初に登場したのは地上軍向けの製品で、旅団・師団といった上位レベルの指揮所で使用する「Sitaware HQ」(HQはHeadquarterすなわち指揮所のこと)、中隊レベルの前線指揮で使用する「Sitaware Frontline」、最前線の兵士が個人レベルで使用する「Sitaware Edge」がある。「Sitaware HQ」は高性能のパソコンが欲しいところだろうが、「Sitaware Frontline」はラップトップがあれば使えるし、「Sitaware Edge」はスマートフォンで動作する。

 これらが動作するコンピュータを無線通信網で接続することで、指揮官は配下の部隊や、(存在を確認できた)敵軍の所在を確認できる。そして、その情報は指揮下の部隊とも共有できる。また、部隊を組み合わせて戦闘序列を構成した上で任務を割り当てるプロセスを支援してくれるので、迅速に任務を実施できる。

 さらに現在は、海洋作戦の指揮を司る「Sitaware Maritime」という製品もある。

システマティックでは、「Sitaware」のデモンストレーションを実施していた。なお、同社は公式YouTubeチャンネルを持っており、そちらでも製品紹介を見ることができる。ただし英語だが 写真:井上孝司
上の写真で左手に写っている「Sitaware Headquarters」のデモ画面 写真:井上孝司
上の写真で右手に写っている「Sitaware Headquarters」のデモ画面 写真:井上孝司
井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

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