DSEI Japan 2025 短報──IHI
- 日本の防衛
2025-6-1 09:15
2025年5月21日から23日まで、千葉県の幕張メッセで開催された、日本で唯一の統合型防衛・セキュリティ展示会「DSEI Japan 2025」。主要な出展ブースの展示内容を、個別にお届けしよう。
株式会社IHI(アイエイチアイ)は、日本の安全保障とその技術を支える中核的な重工のひとつ。1853年の創業(石川島造船所)から170年以上の歴史を持ち、現在は「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4つの分野で事業展開している。社名の「IHI」は、2007年に石川島播磨(いしかわじまはりま)重工業から変更されたものだ。
防衛関連事業の中核をなすのは、戦闘機をはじめとする自衛隊機のジェットエンジン製造だ。外国製品のライセンス生産だけでなく同社が開発したエンジンもあり、現用機では空自T-4練習機と海自P-1哨戒機に、同社のターボファンエンジンF3とF7が採用されている。
防衛と近いところにある宇宙事業でも、宇宙ロケット(H-IIA、H3、イプシロン)のターボポンプやガスジェットの開発・生産に実績があり、日本の宇宙開発を担う企業のひとつである。将来への投資も行っており、学生のモデルロケット世界大会「IRC」では、ナブテスコ株式会社と並んで日本代表の公式スポンサーでもある。
※参考:モデルロケットの世界大会「IRC」に高校生チームが出場!世界一位を目指します!
今回の展示では、同社の航空宇宙事業のルーツとなった日本初のジェットエンジン「ネ20」ターボジェットの実機、防衛省に納めたXF5アフターバーナー付きターボファンエンジン(撮影禁止)、研究用AUV(水中ドローン)のそれぞれ実機を出品した。そのほか、宇宙事業などのパネル展示も行った。


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