岩屋外務大臣、第5回クリミア・プラットフォーム首脳会合で石破総理のメッセージを代読(9月24日)
- 日本の防衛
2025-9-29 10:15
外務省は令和7(2025)年9月24日(水)、国連総会に出席するため米国・ニューヨークを訪問中の岩屋 毅(いわや・たけし)外務大臣がウクライナ政府主催の第5回クリミア・プラットフォーム首脳会合に参加し、石破 茂(いしば・しげる)内閣総理大臣が発出したメッセージを代読したことを発表した。
石破総理の同メッセージの概要と全文は以下のとおり。
第5回クリミア・プラットフォーム首脳会合への石破内閣総理大臣メッセージの発出及び岩屋外務大臣の出席について(概要)
現地時間9月24日午後1時20分(日本時間9月25日午前2時20分)から、ウクライナ政府主催により第5回クリミア・プラットフォーム首脳会合が開催され、我が国からは、国連総会に出席するため米国・ニューヨークを訪問中の岩屋毅外務大臣が会合に参加し、石破茂内閣総理大臣が発出したメッセージを代読したところ、同メッセージの概要は以下のとおりです。
なお、本会合には、ウクライナからヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(H.E. Mr. Volodymyr ZELENSKYY, President of Ukraine)及び関係国政府・国際機関の首脳等が参加しました。
「1 我が国は、クリミアを含むウクライナの主権と領土一体性を一貫して支持している。本日の会合を通じ、力による一方的な現状変更は許されないとの原則を改めて国際社会に発信していく。
2 ロシアは、今も激しい攻撃を継続しており、平和に向けた具体的な動きを取る様子が見られない。今こそ、我々は結束して、公正かつ永続的な平和に向けた、ロシアからの迅速かつ前向きな反応を引き出していかなければならない。
3 我が国として、ウクライナに平和をもたらすべく、今後も議論に積極的に参画し、ふさわしい役割を果たしていく決意である。こうした観点から、我が国は国際社会と連携したウクライナ支援と対露制裁に取り組んでいる。
4 早期の停戦と公正かつ永続的な平和という2つの目標の達成に一歩でも近づくことができるよう、引き続き、本日の会合に参加している各国との間でも連携していく。」
○ 関連リンク
▶石破総理大臣及び岩屋外務大臣の米国訪問(第80回国連総会等出席)
(参考)石破総理大臣メッセージ全文(和文)
第5回クリミア・プラットフォーム首脳会合(2025年9月24日)
石破総理メッセージ
ロシアによるウクライナ侵略開始から3年半が経過する中、ウクライナの人々が、祖国と自由を守るために日々奮闘されていることに改めて敬意を表します。
本日の会合を主催されたゼレンスキー大統領は、緊張感と不安に苛まれ、それでも自らの未来のために立ち向かう人々を日夜励ましながら、祖国の平和のため、勇敢かつ懸命に邁進されています。改めて最大限の敬意を表します。
我が国は、クリミアを含むウクライナの主権と領土一体性を一貫して支持しています。
クリミアなど故郷を追われた方々の御苦労を案ずるとともに、本日の会合を通じ、力による一方的な現状変更は許されないとの原則を改めて国際社会に発信します。
ロシアは、今も激しい攻撃を継続しており、平和に向けた具体的な動きを取る様子が見られません。今こそ、我々は結束して、公正かつ永続的な平和に向けた、ロシアからの迅速かつ前向きな反応を引き出していかなければなりません。
この目標に向けた、トランプ大統領の力強いリーダーシップと外交努力の積み重ねに、改めて歓迎の意を表します。
また、欧州を中心とした各国が取り組んでいるウクライナの「安全の保証」に関する集中的な議論は、平和の実現のために非常に重要な取組です。
我が国としても、ウクライナに平和をもたらすべく、今後も議論に積極的に参画し、ふさわしい役割を果たしていく決意です。
こうした観点から、我が国は国際社会と連携したウクライナ支援と対露制裁に取り組んでいます。今月12日には追加的な対露制裁措置を決定したところです。
今後も、ウクライナを一貫して後押しするとともに、ウクライナの
社会・経済の強靭化のためにも、官民一体の復旧・復興支援といった取組を推進していきます。
早期の停戦と公正かつ永続的な平和という2つの目標の達成に一歩でも近づくことができるよう、引き続き、本日参加されている各国とも連携していきます。
(以上)
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