森田空幕長が記者会見 F-35A用対艦・対地ミサイル「JSM」納入など(3月17日)
- 日本の防衛
2026-3-23 09:25
令和8(2026)年3月17日(火)14時30分~14時40分、森田雄博(もりた・たけひろ)航空幕僚長は記者会見を行った。
空幕長からの発表事項はなく、以下のとおり記者との質疑応答が行われた。
質疑応答
ノルウェー製のF-35A用巡航ミサイル「JSM」納入について
記者 :
スタンドオフミサイルについてお伺いします。先週金曜日の大臣会見で、ノルウェー製の長距離巡航ミサイルJSMについて納入が始まったと公表されました。JSM納入の意義と空幕長の受け止めについてお聞かせください。また、今後の空自としてのスタンドオフ能力の取得計画についても合わせてお聞かせください。
空幕長 :
まずは、JSM納入の意義と私の受け止めでございます。F-35Aに搭載するJSM、Joint Strike Missile、こちらのほうは航空自衛隊に納入される初めてのスタンドオフミサイルでありまして、スタンドオフ防衛能力の強化を象徴する観点から意義深いものだと考えております。また、JSMを輸送するため、今回、航空自衛隊のKC-767をノルウェーに運航いたしました。この航空機の運航につきましては、我が国による北欧地域へのアセット派遣という意味でも大きな意義を有しております。昨年、ノルウェー艦艇の日本寄港に引き続きまして、二国間防衛協力交流の深化を象徴する画期的な出来事と理解しております。後半部分の今後の航空自衛隊におけるスタンドオフ防衛能力取得に関する細部計画についてであります。令和9年度、12式地対艦誘導弾能力向上型(空発型)及びJASSM-ERが納入される予定であります。引き続きスタンドオフ防衛能力の更なる強化に努めてまいりたいと思います。具体的な取得計画につきましては、航空自衛隊の運用に関わることであるため、お答えを差し控えさせて頂きます。
記者 :
ノルウェー製のJSMの関係なんですが、こちらは35のほうには配備というのは、いつ頃予定されているんでしょうか。納入はもちろん始まったわけなんですが。
空幕長 :
ご質問のJSM、こちらの発射母機につきましては、F-35Aであります。現在このJSMを運用するためのF-35Aの機体側のソフトウェア開発が進められている状況であります。我が国が少しでも早くJSMの運用を開始できるよう、引き続き米国政府等と調整を進めてまいりたいと思います。
記者 :
今ほどのJSMの件なんですけれども、現時点ではAからはJSMを撃てないというような形なんでしょうか。
空幕長 :
現時点で撃てるか撃てないかといったところにつきましては、適切な運用といったところですので、機体側のソフトウェア開発を待って運用することになるというふうに考えております。
記者 :
では、まだソフトウェアの開発は、まだというふうに認識してよろしいんでしょうか。
空幕長 :
おっしゃる通りです。
記者 :
では、今のところまだ能力を獲得しているとは言えないということでよろしいですか。
空幕長 :
能力を獲得をしていない。JSM自体のフルの能力を発揮できないといった認識であります。
記者 :
分かりました。それはいつ頃、ソフトウェアの開発が終わるというのは目処が立っているのでしょうか。
空幕長 :
重ねてになりますが、我が国が少しでも早くJSMの運用開始できるよう、引き続き米国政府等と調整を進めてまいりますが、具体的な開発状況に関する事項につきましては、他国との関係もあるためお答えできないことをご理解いただきたいというふうに思います。
自爆型ドローンを使った新しい戦い方について
記者 :
もう1点、イラン情勢についてちょっとお聞きします。イランは戦闘で自爆型ドローンのシャヘドを利用して、米軍も全てを止められていない現状がある一方で、米軍もシャヘドを模倣した無人機を使用するなどの戦闘が繰り広げられていると思います。こうした新しい戦い方について、空幕長はどのように評価して、日本の課題をどのように考えられているのかお聞かせください。
空幕長 :
まず現在、イランと戦っているアメリカの戦いにつきましては、その細部の状況がまだよく分からない状況であります。なので、予断を持って回答をすることは差し控えさせていただきたいというふうに思いますが、いずれにせよ関心を持ってですね、今、情報収集に努めている状況であります。
第3宇宙作戦群創設の意義について
記者 :
航空宇宙自衛隊への改編の関係で、1点お尋ねします。宇宙作戦団のもとに今回、第3宇宙作戦群というのが創設される予定だと伺っております。この第3宇宙作戦群は、いわゆる戦闘機部隊のアグレッサー部隊のように、演習、訓練において部隊を鍛える役割を担うんだっていうふうに伺っているんですが、改めまして、こういった宇宙作戦において、そういった訓練相手、指導役となるような部隊を作る意義について、航空幕僚長のお考えをお聞かせください。
空幕長 :
今、第3宇宙作戦群についてご質問いただきました。こちらのあえて戦技、戦術の開発や訓練支援を行う宇宙作戦群を作る意味といったご質問だというふうに理解をしましたが、こちらの方については、そのほか、第1宇宙作戦群、第2宇宙作戦群というものを編成しております。第1宇宙作戦群につきましては、SSAレーダーやSDA衛星の運用、維持整備を担っております。第2宇宙作戦群につきましては、衛星妨害状況把握装置やレーダー測距装置の運用、維持整備を担っております。これらのそれぞれの群に対して、しっかりと第3宇宙作戦群で戦技、戦術を開発したものやそれを使ってですね、訓練をしっかりと行うという意味で、組織的に体制を整備していくといったところで、非常に重要な部隊ではないかなというふうに認識しています。
記者 :
それは例えば今、各国と共同演習等を続けていらっしゃると思うんですけれども、多国間の演習、宇宙作戦おいて、そことはまたちょっと習得できる技術、ノウハウが、やはり違うものが期待されていると思ったんですが。
空幕長 :
各国でどういったところについて、今、詳しく戦技、戦術がですね、どこまで開発されているかというところにつきましては、私自身も今、詳細については承知をしておりませんが、やはりそれぞれの国で独自に開発していくというようなところは必要だというふうに思っていますし、それを各国相互で、補い合う、情報の共有をし合うなどがですね、非常に必要になってくるんじゃないかなというふうに思っております。いずれにせよ、今後ですね、こういったものをしっかりと運用をできるようにですね、我々は準備をしていきたいというふうに思っております。
(以上)
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