日本の防衛と安全保障の今を伝える
[Jディフェンスニュース]

site search

menu

Jディフェンスニュース

JA2024速報──アンシス[W1-061]

  • その他

2024-10-17 08:06

2024年10月16日から19日まで開催されている「2024国際航空宇宙展」(JA2024)。主要出展ブースの展示内容を、短い記事にまとめてお届けしよう。井上孝司 INOUE Koji

実際にモノを動かして実験や演習を行う代わりに、コンピュータ・シミュレーションを駆使するのが現代の趨勢。それを実現する環境をアンシスが提供する 写真:井上孝司

 最近になってようやく日本でも注目され始めているミッション・エンジニアリングなど、モデリングやシミュレーションを活用する問題解決を手掛けている会社がアンシスだ。

 たとえば、新しい航空機搭載兵装を開発する過程で、どういう性能や能力を持たせて、それをどう使えば最大限の効果を発揮して任務の達成につなげられるか。そのための最適解を、コンピュータ・シミュレーションを駆使して追求する。コンピュータ・シミュレーションを使えば、さまざまな条件の組み合わせをどんどん試すことができる。

 また、宇宙機に搭載する光学センサーの性能をコンピュータ・シミュレーションで検討するようなこともできる。宇宙空間では温度変化の幅が大きく、それによって光学センサーの鏡筒が変形すれば光学系の性能に影響が及ぶ。それをいちいち、モノを造って試していたら大変だが、コンピュータ上で検討すれば迅速にできる。

 センサーの探知能力や、地形・気象などといった周辺状況を組み合わせて、漏れなくカバーできる最適配置を追求するようなこともできる。シミュレーションとはもはや、飛行訓練だけのものではないのである。

ミッション・エンジニアリングだけの会社ではなくて、宇宙関連のシミュレーションも手掛けている 写真:井上孝司

(以上)

井上孝司INOUE Koji

1966年7月生まれ、静岡県出身。1999年にマイクロソフト株式会社(当時)を退社してフリーライターに。現在は航空・鉄道・軍事関連の執筆を手掛けるが、当初はIT系の著述を行っていた関係でメカ・システム関連に強い。『戦うコンピュータ(V)3』『現代ミリタリーのゲームチェンジャー』(潮書房光人新社)、『F-35とステルス』『作戦指揮とAI』『軍用レーダー』(イカロス出版、わかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ)など、著書・共著多数。『Jウイング』『新幹線エクスプローラ』『軍事研究』など定期誌や「マイナビニュース」「トラベルウォッチ」などのWEBメディアにも寄稿多数。

bnrname
bnrname

pagetop