木原防衛大臣、4月22日の臨時会見 海自ヘリ2機の墜落について
- 防衛省関連
2024-4-22 09:37
令和6(2024)年4月22日(土)9時30分~9時36分、木原稔(きはら・みのる)防衛大臣は防衛省A棟1階エントランスにおいて、海自ヘリSH-60K 2機の墜落事案について4回めの臨時記者会見を実施した。
大臣からの発表
大臣 :海上自衛隊のヘリコプター墜落事故に関してでございます。本日も、自衛隊及び海上保安庁が、行方不明者7名のための捜索を引き続き実施いたします。現在も実施中でございます。
昨日回収された2個のフライトレコーダーに関してでございますが、無事にデータを取り出すことができました。いずれのフライトレコーダーにつきましても、現在解析中ではありますが、現時点において飛行中に機体に異常があったことを示すようなデータは確認されておりません。今後、さらにフライトレコーダーの解析を行い、他の情報と合わせて、事故調査委員会において事故原因の分析を進めてまいります。
記者との質疑応答
記者 :訓練していた3機のSHだったと思いますが、そのうち無事だった1機に搭乗していた隊員の聴取の進捗状況などありましたら教えてください。
大臣 :今、その3機態勢の訓練中の1機の搭乗員に聴取を行っております。聴取を行うと同時にですね、フライトレコーダーも解析が進んでおりますので、それの整合性などもございますから、そういうことを今やっているということでございまして、いずれにしても、事故調査委員会でそこは今進めているところであります。
記者 :先ほどフライトレコーダーの解析の結果、機体に異常はなかったということなんですけれども、人的なミスの可能性はあるというふうな見方になるのでしょうか。
大臣 :先ほど申し上げましたように、フライトレコーダーについては、現時点で、飛行中に機体に異常があったというようなことを示す、そういうデータは確認されておりませんので、事故原因を分析中ですが、それ以外の理由ということ、それは様々なことがあり得る。
記者 :機器のトラブル以外の理由。
大臣 :現時点においては、機体の異常による原因ではないのではないかと、あくまでも現時点での調査、報告でありますが、幅広くは事故調査委員会にて今、解析をしております。
記者 :フライトレコーダー2個が回収されているわけですけれども、機体のですね、主要部分の位置というのは、大まかにつかめているのでしょうか。
大臣 :もう1回、主要部分の。
記者 :機体の主要部分の位置です。海中における位置というのは大まかにでも把握されているのでしょうか。
大臣 :現在、捜索・救難中であります。そして、機体の一部が回収をしている状況であります。その機体の主要な部分ということでありますが、その点については海幕長の方から。
海上幕僚長 :現在捜索活動を実施中です。今後につきましては、海底に沈下しているであろう機体につきましては、海上自衛隊の海洋観測艦を用いまして、大まかな位置の特定というものに努めたいと思っております。
記者 :そうしますと、まだ把握できていないということですか。
海上幕僚長 :まだ海底の機体の位置については、まだ把握できておりません。
記者 :関連でもう一点、海底に沈下しているとみられるとおっしゃられたんですけれども、つまり、もう既に深い位置に達しているという、そういう見立てを立てていらっしゃるのでしょうか。
海上幕僚長 :エビデンスがあるわけではありませんが、常識的に考えるとそういうことになろうかと思っております。
記者 :先ほど、フライトレコーダーの初期の解析データによって、異常がなかったというお話でしたけれども、例えば、どんなデータを今の時点で見た上で異常がなかったというふうに判断されているんでしょうか。もう少し詳しくお話できればお願いいたします。
海上幕僚長 :細部、フライトに関わるデータ及びボイス等も記録に残っておりますが、その細部につきましては、今後、事故調査委員会の中で検証等詰めていきますので、この場においては、その詳しいデータについては控えさせていただきたいと思っております。
記者 :大臣昨日夕方の記者会見で、安全管理の徹底など大臣指示を出されるという予定をお話されていましたけれども、作業の進捗状況はいかがでしょうか。
大臣 :昨日申し上げました大臣指示としてですね、航空機の安全管理の徹底にかかる防衛大臣の指示というのは、昨日この会見を終えてですね、発出をしました。発出済みであります。時間は16時40分ということでございます。このような事故が発生したということを重く受け止め、今一度、全自衛隊、陸海空全自衛隊の航空機の運航に当たっては、安全管理に万全を期すとともに、今後しっかりと事故原因を究明し、必要な対策を採るということになりますが、それに先立ってですね、こういった指示を発出し、安全管理の徹底に尽くすということを全体に示したところであります。
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